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内側から見た「半導体村」 今まで書けなかった業界秘話

湯之上隆

JBデジタル選書

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880 
(税抜 800 )
月2回 隔週木曜日

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著者メッセージ

 2015年以降、本格的場ビッグデータの時代を迎え、2017年からメモリ市場が大爆発し“スーパーサイクル”という言葉が流行した。しかし、メモリバブルは2018年後半にピークアウトし、2019年は一転してメモリは大不況に突入してしまった。2019年末頃から、メモリが不況から回復し始めたが、2020年に入ると、世界中が新型コロナウイルスの感染拡大により大騒動となった。

 このような間にも、インテルが10nmプロセスの立上に失敗し、世界的なプロセッサ不足を招いてしまった上に、ファブレスとなったAMDにプロセッサのシェアを大きく浸食される事態が起きている。

 また、米中ハイテク戦争の狭間で、米国と中国の綱引きにあっていたTSMCが、米国に付く決断をし、今後はファーウエイ向けの半導体出荷を停止する。これに反発した中国は米国に対する報復措置を取ることが予想され、米中ハイテク戦争は今後より一層激化するであろう。

 このように、半導体業界の動きは非常に早く、しかもその波及効果があまりにも大きい。その情報を正確に掴めない企業は淘汰されるだろう。一方、世界の動きを逸早くとらえた企業は、それをビジネスチャンスにすることもできる。

本メルマガでは、ホットなニュースをタイムリーに取り上げ、その裏にある背景要因をつぶさに読み解く。また、半導体や電機産業の水面下で進行しつつある技術や業界動向を、どこよりも早く読者に報じる。このことにより、半導体関係企業が生き残り、成長するためのヒントを提供したい。

 バックナンバーには、「なぜ私はエルピーダを1年で去ったのか?」、「なぜ日本半導体の復権を目的としたセリートに 失望したのか?」、「大学で半導体産業を研究しているときに本当は何があったのか?」、「大学を辞してベンチャーを立 ち上げようとしたとき何が起きたのか?」―などを湯之上隆の物語として収録している。筆者自身の個人的なエピソードをさらけ出すことで、“日本の半導体村”の実像に迫っていただくのが狙いだ。

 半導体や電機産業に携わるビジネスを理解するための一助として、また技術開発の方向性を見出すための手助けとし て、本メルマガをご活用頂ければ、著者としてこれに優る喜びはない。

<直近のバックナンバー>

Vol.314(25/01/23)最高益でもどこか歪んだTSMCの業績

-先端、米国向け、HPCに大きく依存-

Vol.313(25/01/09)SK hynixがリードする広帯域メモリHBM

-台風の目となるのは中国CXMTか?-

Vol.312(24/12/26)AIサーバー頼みのファウンドリー

−成熟プロセスの約半分は中国が握る−

Vol.311(24/12/12)AIが牽引する世界半導体産業−その2−

−ASMLのEUVが果たす役割−

Vol.310(24/11/28)AIが牽引する世界半導体産業-その1-

-生成AIによるウエハ需要の変化-

Vol.309(24/11/14)CoWoSのCapacityとテクノロジーの展望

−CoWoS-Sに代わってCoWoS-Lが主役に−

Vol.308(24/10/24)日本半導体への意見が「笑ってしまうほど正反対」になる理由

−1次方程式「y=ax」の係数「a」が問題−

Vol.307(24/10/10)日本半導体産業の最大の弱点は設計

−熊本県菊陽町の観光−

Vol.306(24/9/26)AIサーバー市場の分析

−23-24年の“GPU祭り”は序章に過ぎない−

Vol.305(24/9/12)台湾主催のフォーラムは“台湾”だった

−TSMC熊本工場の疑似体験−

Vol.304(24/8/29)3D NANDのHARCにおけるLamとTELの攻防

−Samsungの570層に使われるのは、どっちだ−

Vol.303(24/8/15)TSMCの日米独工場の展望

−TSMC熊本工場の復習と続報−

Vol.302(24/7/25)TSMCの業績は好調なのか?

−どうも絶好調とは言えない−

Vol.301(24/7/11)TSMC熊本の第1工場の実態

−TSMC熊本工場は持続可能でない−

Vol.300(24/6/27)半導体製造装置市場の分析(その2)

−日本の前工程装置産業のシェア低下が止まらない−

Vol.299(24/6/13)半導体製造装置市場の分析(その1)

−2023年の不況時に露光装置市場が急成長−

Vol.298(24/5/23)シャープが液晶パネル製造から撤退

−半導体と液晶の技術者の互換性−

Vol.297(24/5/9)論文数が激増したVLSIシンポジウム2024(その2)

−今後VLSIシンポジウムにどう接していくか−

Vol.296(24/4/25)論文数が激増したVLSIシンポジウム2024(その1)

−VLSI2024の概要と投稿・採択論文数の動向−

Vol.295(24/4/11)NVIDIAのGPUのもう1つのボトルネック、HBM

−なぜHBMの出荷個数が劇的に増えないのか−

Vol.294(24/3/28)なぜNVIDIAの株価が高騰するのか

−その原因はTSMCのCoWoSのCapacity不足にある−

Vol.293(24/3/14)半導体市況は2024年に本格回復しない?

−問題はロジック半導体の出荷低迷−

Vol.292(24/2/22)「日本の半導体政策は間違いだらけ」の3件の講演

−「ニュートラル」な意見とは何か?−

Vol.291(24/2/8)ファウンドリーの本格回復はいつか

−TSMCの異変はいつ解消するのか−

Vol.290(24/1/25)AI半導体とファウンドリーの展望

−ファウンドリーの本格回復はいつか−

Vol.289(24/1/11)最後のDRAMとNAND価格の分析

−SK hynixの躍進とKIOXIAの凋落−

Vol.288(23/12/28)中国SMICはブレイクするのか?

−ASMLからArF液浸を爆買い−

Vol.287(23/12/14)ここ最近解明できた3つの謎

−Rapidus、High NA EUV、EUVペリクル−

Vol.286(23/11/30)経営統合に失敗したキオクシアはどうなる?

Vol.285(23/11/16)なぜJSRは産業革新投資機構の傘下に入るのか

Vol.284(23/10/26)「2nmの量産が難しい」ことを説明するのは難しい

−どうしたら分かってくれるんだ?—

Vol.283(23/10/12)DRAM+NAND合計のメモリメーカー別売上高シェア

-キオクシアとWDは統合しないと生き残れない?-

Vol.282(23/09/28)NANDの企業別売上高と設備投資から見えてくるもの

―キオクシア+WDマジック!―

Vol.281(23/09/14)個人事業主の生き方

―自分の本質は「焼き芋屋」である―

Vol.280(23/08/24)DRAMとNAND価格の分析

―メモリ市況の回復には時間がかかる―

Vol.279(23/08/10)史上最悪レベルの半導体不況はいつ回復するのか

Vol.278(23/07/27)次世代リソグラフィワークショップ(NGL)への参加

Vol.277(23/07/13)各種後工程製造装置の出荷額と企業別シェア

Vol.276(23/06/22)各種半導体製造装置の企業別シェア(後編)

―前工程装置の企業別シェア(2回目)―

Vol.275(23/06/08)各種半導体製造装置の企業別シェア(前編)

―100億ドルを超える市場規模の製造装置―

Vol.274(23/05/25)VLSIシンポジウムの記者会見(後編)

―TechnologyとCircuitsのハイライト発表―

Vol.273(23/05/11)VLSIシンポジウムの記者会見(中編)

―投稿・採択論文数の分析:世界で最もアクティビティの高い機関は?―

Vol.272(23/04/27)VLSIシンポジウムの記者会見(前編)

―概要とタイムテーブル―

Vol.271(23/04/13)文春新書 『半導体有事』 執筆奮戦記

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Vol.270(23/03/23)日本政府がフッ化水素ビジネスを破壊した

-日韓政府が関係修復しても手遅れ-

Vol.269(23/02/09)半導体史上最悪の半導体大不況の到来

―Intelとメモリメーカーは持ちこたえられるか?―

Vol.268(23/02/23)今回の大不況はリーマン・ショックを超えか?(後編)

-DRAM、NAND、MPUは過去最悪の落ち込み-

Vol.267(23/02/09)今回の大不況はリーマン・ショックを超えか?(前編)

-1年前の「メモリ不況は当分来ない」は大外れ-

Vol.266(23/01/26)2022年の世界半導体売上高ランキングで1位になったTSMC

-その前にあまりに支離滅裂な「NHKスペシャル」-

Vol.265(23/01/12)なぜTSMCが米日独でファウンドリを建設するのか

-厳しすぎる米国の対中規制が台湾有事を誘発する?-

Vol.264(22/12/22)EUVの次世代露光装置「High NA」への期待

-その巨大さはトンデモナイ-

Vol.263(22/12/08)RapidusはFoundryの本質を理解できているか

-Rapidusの問題(後編)-

Vol.262(22/11/24)NHKワールドジャパンに出演

-Rapidusに立ちふさがる壁-

Vol.261(22/11/10)軽く見ていた半導体不況

-リーマン・ショック級の落ち込みか?-

Vol.260(22/10/27)ドライエッチング装置用冷媒のその後と新たな問題?

-フロンが引き起こす環境問題とキガリ改正-

Vol.259(22/10/13)企業の競争力とは何か? 

-半導体の材料メーカーが競争力を向上させる方法(後編)-

Vol.258(22/09/22)企業の競争力とは何か? 

-半導体の材料メーカーが競争力を向上させる方法(中編)-

Vol.257(22/09/08)企業の競争力とは何か? 

-半導体の材料メーカーが競争力を向上させる方法(前編)-

Vol.256(22/08/25)世界半導体市場動向とシリコンサイクルの研究

―不況の兆候はまず出荷個数に現れる-

Vol.255(22/08/11)半導体不足でエアコンがつくれない

―その犯人はマイコンとパワー半導体?-

Vol.254(22/07/21)コロナ特需の終焉

―SEMICON Westのレポート-

Vol.253(22/07/07)なぜ日本の前工程装置のシェアが低下するのか

―トップ10にランクインしている日本メーカーは低成長率-

Vol.252(22/06/23)急拡大を遂げている半導体製造装置市場-後工程編および総括と課題-


Vol.251(22/06/09)急拡大を遂げている半導体製造装置市場-前工程編-


Vol.250(22/05/26)国際学会の論文動向からみる日本半導体産業の競争力(続編)

-論文採択率から見た動向-

Vol.249(22/05/12)国際学会の論文動向からみる日本半導体産業の競争力

-目を覆わんばかりの日本の地盤沈下-

Vol.248(22/04/28)やっぱり大変だったテレビ東京の動画出演

-最大装置市場になった中国がキャパシティでは最大ではない理由-

Vol.247(22/04/14)世界の半導体工場停止のカウントダウン

-事件発覚から今日(4月13日)までのドキュメンタリー-

Vol.246(22/03/24)移り行く半導体不足の状況

-サーバ用メモリとレガシーなアナログが不足-

Vol.245(22/03/10)エンドユーザー別の世界半導体市場統計

-どこにどんな半導体がどれだけ使われているか-世界半導体売上高ランキングの分析-続き-

Vol.244(22/02/24)2021年の世界半導体市場統計データの分析

-あなたは1年間で何個の半導体をいくらで買っているか-世界半導体売上高ランキングの分析-続き-

Vol.243(22/02/10)世界半導体売上高ランキングの分析-続き-


Vol.242(22/01/27)世界半導体売上高ランキングの分析


Vol.241(21/01/13)グラフェンは微細配線の救世主となるか?


Vol.240(21/12/23)SEMICON Japanでの講演の報告


Vol.239(21/12/09)Memory Trend Summit 2022のトピックス


Vol.238(21/11/25)Dry Process Symposium(DPS)のトピックス

-魔法の極低温Atomic Layer Etching-

Vol.237(21/11/11)半導体の微細配線の最新動向―後編―


Vol.236(21/10/28)半導体の微細配線の最新動向―前編―


Vol.235(21/10/14)後工程とは何か? パッケージとは何か?-後編-


Vol.234(21/09/30)日本にTSMCのファンドリー工場ができるのか?


Vol.233(21/09/16)後工程とは何か? パッケージとは何か?-前編-


Vol.232(21/08/26)衆議院での意見陳述の続き-セミコンジャパンでの講演-


Vol.231(21/08/11)やっぱり半導体不足は当分続く


Vol.230(21/07/22)インターナショナル・メモリ・ワークショップ(IMW)2021のレポート


Vol.229(21/07/08)慶應義塾大学名誉教授の榊原清則先生への追悼


Vol.228(21/06/24)各種の半導体製造装置の出荷額と企業別シェア(~2020年)


Vol.227(21/06/10)衆議院での意見陳述-その舞台裏と後日談-


Vol.226(21/05/20)NHK World Japanに出演-その舞台裏と今後の展開-


Vol.225(21/05/06)どの半導体がどれだけ足りないのか?


Vol.224(21/04/23)アップルカーの脅威


Vol.223(21/04/09)車載半導体の何が不足しているのか?


Vol.222(21/03/25)狂乱状態の世界半導体業界


Vol.221(21/03/11)TSMCが日本に進出するという報道の真相


Vol.220(21/02/25)福島県沖地震で停止したルネサス那珂工場と将来展望

福島県沖地震でひたちなか市が停電 / 半導体工場が3時間停電したらどうなる? / クリーンルームの停電の影響 / 数百台の真空装置の立ち上げには時間がかかる / 仕掛品のウエハはどうなる? / 仕掛品でセーフとなったウエハの末路 / 「ライン認定」を受けて製造される車載半導体 / B級品の行方 / ルネサスの業績への影響 / ルネサスの2021年の展望 / 日本のクルマメーカーの奴隷的存在のルネサス / オムロン出身の作田会長の鬼のリストラ / なぜルネサスの前工程工場の稼働率が低迷しているのか / Dialog社買収と2021年第1四半期の設備投資増額 / 失った技術開発力は元に戻せない

Vol.219(21/02/11)半導体完全国産化の日は来るのか?

「学振165委員会」からの基調講演依頼 / フリーランスに人格権無し / 学振165委員会へのクレーム / 法人でなければ人にあらず / こんな講演会なんか辞退してしまえ / 杉坂氏の紹介と講演の目的 / AMEC / NAURA / SMEE / Kingsemi / 中国半導体完全国産化の可能性 / 中国半導体完全国産化の日は来るのか?

Vol.218(21/01/21)明暗が分かれたEUV検査装置メーカー

幸運の神様は後ろ髪をひかない / 舞台は第3期のセリート / 第1期(1996~2000年度) / 第2期(2001~2005年度)/ 出向とは「片道切符の島流し」 / セリートのバックエンドGrでの村八分 / 「日本半導体産業の復権」とは何か? / 日立からの早期退職勧告 / 第3期(2006~2010年度) / セリートやMIRAIプロジェクトの研究開発テーマ / セリート第3期の終盤の頃(2010年) / レーザーテックが受け皿になった / 国家プロジェクトEIDEC設立 / 1社が独占しているEUV関連装置 /  

Vol.217(21/01/07)EUVは破壊的イノベーションと言えるか?

イノベーションの定義 / 持続的と破壊的の二種類のベーション / 合理的な経営判断をした企業が次から次へと倒産していく / 破壊的技術の恐ろしさ / 破壊的技術の特徴とは / 露光装置の光源の歴史 / KrFエキシマレーザー光源は破壊的イノベーションか? / KrFは幸運と偶然の産物 / KrFからArFへ / ArFドライからArF液浸へ / EUV前夜-液浸+SADP or SAQP- / 待ちに待ったEUVの登場 / EUVは破壊的イノベーションを起こしたか?

Vol.216(20/12/24)なぜ先端ロジック半導体メーカーが3次元パッケージを開発するのか?

TSMCだけでなくIntelもSamsungも3D ICに参入 / 先端ロジック半導体メーカーが3D ICに参入する理由 / デジタルデータ量の増大とAIチップ市場 / AIはGPUからASICへ / ビッグデータとAIチップの処理能力 / コア数に伴うSoCのコストの増大 / コア数の増大に伴うコスト高騰を抑制するChiplet / レゴブロックのようにSoCを形成 / HBMで高速化 / TSMCのSoICの高速性 / Chipletを使った3D ICの将来展望

Vol.215(20/12/11)SamsungのEUVとメモリの現状

Samsungは本当にEUVで400万枚も露光したのか? / TSMCがEUVを量産適用するまで / SamsungのFoundryの現状 / Samsungのインベスターフォーラム2020 / コロナによるデジタル化の加速 / DRAMとNANDの需要 / DRAMの製品戦略 / DRAMとファンドリーのシナジー効果とは「方便」では? / ArFとEUVの比較 / SamsungはいつからEUVを量産適用するのか / EUVで400万枚露光の謎 / EUVによるRump-upが準備完了 / 3次元NAND / SamsungのメモリとEUVの総括

Vol.214(20/11/19)なぜNANDの出荷個数が増えないのか?

サイエンス&テクノロジー主催のセミナーの総括 / DRAM出荷個数が高止まりしているのにNAND出荷個数が増えない理由 / DRAMメーカー各社のインプットウエハ / なぜDRAM出荷個数が高止まりするのか / 価格暴落の危険性 / 増えないNANDの出荷個数 / なぜ2015年までNANDの出荷個数が直線的に増加してきたのか / 2016年に何が起きたか? / NANDの出荷個数が増大しない理由 / 懸念はNAND価格の低迷 / 救世主はAMDとTSMC /

Vol.213(20/11/04)追い詰められたHuaweiは何を画策しているか

中国が「チップ大学」創設 / 窮地に陥った中国半導体産業 / 中国は装置も材料も自前で開発するしかない / Huaweiからのファーストコンタクト / アンタ、そりゃあないでしょう / Huaweiからの2回目のコンタクト / Huaweiからの要望 / 中国のチップ大学の設立の背景

Vol.212(20/10/22)Cu配線は不滅である(当分の間)

配線の学会ADMETA開催 / Coライナーの必要性 / Cu配線の微細化に伴う問題 / シングルダマシンの復活 / 2nmノード以降の配線 / Ruの直接加工による配線形成 / Cu配線とRu配線の比較 / クロスオーバーポイント / Low-k材料の改善

Vol.211(20/10/08)やっと書く気になった「ソフトバンクが売却したARMをNVIDIAが買収」

ソフトバンクがARM買収した時の驚き / NVIDIAによるARM買収について / 矛盾している津田建二氏の記事 / SOCができるまで / SOCのプラットフォーム / どのようにファブレスが設計しているか / どのようにしてARMは最先端のIPを構築しているか / ARMの“税金”ビジネスモデル / 孫正義社長の野望 / ARMを売却する孫社長 / NVIDIAによるARM買収の行方 / 仮にNVIDIAによるARM買収が完了したら?

Vol.210(20/09/24)Lamの新型エッチャーと失敗したTELの極低温エッチャー

Lam Researchの新プラットフォーム / Sense.iは1台当たり10チャンバ搭載 / 1年間メンテナンスフリーの装置を目指したLam / エッジリングを自動交換するSense.i / エッジリングの役割 / Sense.iの効能 / TELの極低温エッチャー / 誰が極低温エッチャーを考えたのか? / TELが足を向けて寝られない人物 / FeRAMの開発 / メタルエッチャーの変更 / お前は非国民か! / 極低温エッチャーの失敗とTELの人事異動の噂

Vol.209(20/09/10)『ニコンと日立ハイテクが恐れる「インテルの選択」』の裏話

反響が大きかったJBpressの記事 / 本当に「今まで書けなかった業界秘話」を取り上げる / ニコンと日立ハイテクが窮地に立つ / A氏からの連絡と記事に追加した(後記)/ B氏およびC氏からのメール / 筆者とマイクロ波プラズマ(またはECR)エッチャーとの関係 / DRAM工場へ異動 / マイクロ波プラズマエッチング装置の特徴とは / 日立ハイテクのドライエッチング装置のシェア / ゲートエッチャーの企業別シェア / 絶縁膜エッチャーの企業別シェア / メタルエッチャーの企業別シェア / 日立ハイテクのシェアの特徴 / 日立ハイテクのICPエッチャー / 日立ハイテクは生き残ることができるか

Vol.208(20/08/20)快進撃を続けるAMDと苦戦を強いられるインテル

藤井聡太棋聖に脱帽 / インテルとAMDのCPU市場シェア / インテル対AMDの攻防 /ジム・ケラーの遍歴 / デスクトップPC用CPUの市場シェア / PASS MARKによるデスクトップPC用CPUの評価 /ノートPC用CPUの市場シェア / サーバー用CPUの市場シェア / PASS MARKによるサーバー用CPUの評価 / インテル対AMDの今後の展望 / インテル反撃のシナリオとは

Vol.207(20/08/06)またもやプロセッサの供給不足か?

メモリ価格が下落した / メモリ市場動向 / DRAM市場動向 / サーバー用DRAMが市場を牽引 / NAND市場動向 / NANDの3次元化が原因では? / NANDメーカーのインプットウエハ / MPU不足がメモリ不況を引き起こした / 苦境に陥っているインテル

Vol.206(20/07/23)半導体製造装置市場と企業別シェアの動向

半導体と製造装置市場の決定的な違い / 製造装置市場が越えられなかった壁 / 2017年に何が起きたのか / NANDの3次元化のインパクト / EUV効果 / 各製造装置の企業別シェア(露光装 コータ・デベロッパ マスク検査装置 ドライエッチング装置 CVD装置 スパッタ装置 熱処理装置 CMP装置 洗浄装置 パーティクル検査装置 欠陥検査装置)

Vol.205(20/07/09)コロナ騒動で半導体産業はダメージを受けたのか?

サイエンス&テクノロジー主催のセミナー / コロナ禍でもTSMCの微細化は止まらない / 世界半導体市場動向 / 地域別・種類別の半導体市場動向 / マイクロンの危機感 / 2020年以降のDRAM市場 / NAND企業の攻防 / 48層と64層を制したサムスン電子 / イノベーションのジレンマに陥っているサムスン電子 / 96層を制したのはKIOXIA&WD / 96層の次の世代を制するのは誰か?

Vol.204(20/06/18)八方塞がりのファーウェイ

波紋を呼んだJBpressの記事 / TSMCがファーウェイ向けの半導体を出荷停止 / ファーウェイへの甚大な影響 / ファーウェイが模索する打開策 / 微細加工技術の問題 / 生産キャパシティの問題 / SMICがファーウェイの製造委託を断った / 韓国の駐日大使館とのWeb会議 / 腹の探り合いのようなWeb会議 / 駐日大使館とのやり取り / 今後の展望と米国の意図

Vol.203(20/06/04)3次元NANDメーカーの攻防とロードマップ

バーチャルで開催されたIMW2020 / 圧倒されたNANDメーカー各社比較のスライド / 64層の後に躓いたSamsung / KIOXIA&WDが96層を制した / 64層で新技術を開発したYMTC / 3次元NANDのR&Dのロードマップ / Vertical Scaling / 高選択比の新ハードマスク / HARCエッチコストの増大 / HARC形状とCD制御の問題 / Ward Line Pitch Reduction / 最後の頼みの綱は多段積み(Multi Tiers) / Lateral Scaling ? Pitch Reductionは難しい

Vol.202(20/05/21)加賀東芝エレクトロニクスの生産休止を巡る問題

世界で初めてコロナで半導体工場休止 / 加賀東芝のクラスター発生の経緯 / 生産休止は回避できたのではないか? / SEMI Japanへの依頼と回答 / SEAJへの依頼と回答 / 経団連にはコンタクトしなかった / 首相官邸に要望書を提出 / NHKの知人への打診 / セミナーを企画

Vol.201(20/05/07) コロナ禍でも半導体産業は成長している

パンデミック後の予測は上方修正? / テレワークで通信量が激増 / コロナ禍の世界半導体市場動向 / 地域別の半導体市場動向 / 半導体種類ごとの市場動向 / コロナ禍のDRAM市場 / コロナ禍のNAND市場 / NANDメーカーのロードマップから見えるもの / サムスン電子は96層に見切りをつけた? / コロナ禍のプロセッサ市場動向 / 定用途向け半導体(ASIC)の市場動向 / DRAMとNAND価格の推移 / DRAMとNANDの大口取引価格の変化 / データセンタのサーバー用半導体需要は本物

Vol.200(20/04/23)インテルを猛追するAMD-その背後に天才設計者と凄腕女性CEO-

コロナ禍の中で起きている異変 / インテルのチック・タックモデルの崩壊 / インテルのチップサイズが巨大化 / ウエハ当たりのチップ取得数の減少 / インテルとAMDの業績 / インテルとAMDの売上高の直接比較 / インテルとAMDの研究開発費の比較 / 天才設計者のジム・ケラー / 凄腕の経営者のリサ・スー

Vol.199(20/04/09) コロナ・ショックとDRAM価格の推移

TrendForceのメモリ価格の予測 / 各種DRAMのContract価格とSpot価格 / DDR3_1GのContract価格とSpot価格の推移 / DDR3_2GのContract価格とSpot価格の推移 / DDR3_4GのContract価格とSpot価格の推移 / DDR4_4GのContract価格とSpot価格の推移 / DDR4_8G(512M×16)のContract価格とSpot価格の推移 / DDR4_8G(1G×8)のContract価格とSpot価格の推移 / データの「基本リテラシー」とは / PDCAとの対立 / データの存在意義

Vol.198(20/03/19) パンデミックと2020年のメモリ市場予測

10年に一度やってくる大恐慌 / コロナの状況 世界全体の感染者数と死亡者数 / コロナの発生源の中国 / PCR検査をやりまくった韓国 / 感染拡大が止まらない日本 / コロナを制御している台湾 / 非常事態を宣言した米国 / 欧州とイランの悲劇 / 世界各国のコロナの総括 / TrendForceの予測 / DRAMとNANDへの影響 / “恐怖”との戦いが最も重要

Vol.197(20/03/05) NANDのContract価格とSpot価格

新型コロナウイルスの世界での感染者数と死亡者数 / NAND価格の全貌解明を試みた / NANDのContract価格 / SLCのContract価格の挙動 / MLCのContract価格 / NANDのSpot価格 / SLCのSpot価格 / MLCのSpot価格 / TLCのSpot価格 / Contract価格とSpot価格の比較

Vol.196(20/02/20) 新型コロナウイルスの感染拡大

恐怖で仕事が手につかない / 人類滅亡のXデー / サムスン電子は“イノベーションのジレンマ”に陥っている? /クリステンセン教授の急逝 / 衝撃を受けた『イノベーションのジレンマ』 / HDDにおける“イノベーションのジレンマ”/ 合理的な経営判断をした企業が次から次へと倒産 / 破壊的技術の恐ろしさ / サムスン電子の台頭とその破壊的技術 / 3次元NANDの最大の課題はメモリホールの加工 / ラジカルを孔底に輸送するには高温条件が必要 /米ラムリサーチが市場を独占 / DPS 2018でのサムスン電子の発表 / 96層用のHARC加工の問題点 / 128層を一括加工するのは狂気の沙汰ではないか? / KIOXIAが“Twin BiCS”を発表 / 東芝のDNAとは

Vol.195(20/02/06) なぜDRAM出荷個数が増大するのか?

MPU、DRAM、NANDの市場動向 / 四半期ごとの出荷個数の挙動 / 2期連続で48億個超を出荷したDRAM / DRAMeXchangeとの契約 / Spot価格とContract価格の違い / シルバー会員が入手できるデータ / Spot価格データ / Contract価格の全貌 / Spot価格の全貌 / なぜ2019年後半にDRAM出荷個数が増大したのか? / 推論その1 在庫放出論 / 推論その2 ファーウェイの買いだめ説 / DRAMもNANDも謎だらけ

Vol.194(20/01/23) 完全自動運転車時代のクルマ産業とは?

トヨタ自動車からの講演依頼 / 自動運転車は半導体の塊に / 自動運転車のレベルの分類 / 移動通信システムの進化と5G / レベル4~5の自動運転システム / レベル4~5の自動運転車に必要なメモリ / DRAMとNANDの集積度別個数の推移 / 10年前のDRAMは動かない / ようこそ、シリコンサイクルの世界へ!

Vol.193(20/01/09) プロセッサの供給不足は解消されていない

メモリ不況は明けないかもしれない / 四半期ごとのDRAMの出荷動向 / 月次のDRAM出荷動向 / DRAMにおける“スーパーサイクル”とは / 四半期ごとのNANDの出荷動向 / 月次のNAND出荷動向 / NANDにおける“スーパーサイクル”とは / メモリ市場の“スーパーサイクル”の正体とは / プロセッサの出荷動向 / 月次のプロセッサ出荷動向 / MPU、DRAM、NANDの出荷個数比較 / 四半期ごとの出荷個数の比較 / メモリ不況が明けるのはいつか?

Vol.192(19/12/19) メモリ市場動向とメモリメーカーの企業別シェア

メモリ不況は底を打ったのか? / DRAM市場と出荷個数の動向 / DRAMメーカー別の売上高(シェア)の推移 / NAND市場と出荷個数の動向 / NANDメーカー別の売上高(シェア)の推移

Vol.191(19/12/05) コータ・デベロッパの企業別シェア

データ分析に付きまとう不確かさ / データ自体が間違っている? / 洗浄装置のデータもおかしい? / コータ・デベロッパの世界市場 / コータ・デベロッパの出荷台数 / コータ・デベロッパの企業別シェアと出荷台数 / なぜTELはコータ・デベロッパで強いのか?/ 2018年の地域ごとの企業別シェア / SEMESについての考察

Vol.190(19/11/21) 成膜製造装置の全制覇を目指すアプライドの野望

12種類もある成膜関係装置 / 成膜関係装置の出荷額推移(常圧/SACVD装置、縦型CVD装置、縦型酸化拡散炉、プラズマCVD装置、エピタキシャル成長装置、RTP装置、ALD装置、低誘電率膜CVD装置、キュア装置、スパッタ装置、メタルCVD/ALD装置、Cuめっき装置)/ 成膜関係装置の企業別シェア一覧 / AMATの戦略は中国市場の攻略

Vol.189(19/11/07) スクリーンは洗浄装置シェア1位の座を守れるか?

韓国企業が躍進する洗浄装置市場 / .洗浄装置の地域別出荷額の推移(枚葉式、バッチ式)/ 地域ごとの洗浄装置の企業別出荷台数の推移 / 洗浄装置の世界市場での企業別出荷額シェアと出荷台数の推移

Vol.188(19/10/24) 露光装置の地域別市場動向

メルマガ187号に対する読者からのコメント / 地域別露光装置の出荷額 / i線露光装置の地域別出荷台数 / KrF露光装置の地域別出荷台数 / ArFドライ露光装置の地域別出荷台数 / ArF液浸露光装置の地域別出荷台数 / EUV露光装置の地域別出荷台数 / 日本、米国、韓国、台湾、欧州、中国の露光装置別の出荷台数 / 地域別の露光装置の出荷台数

Vol.187(19/10/17) 露光装置メーカーの攻防と棲み分け

市場規模でドライエッチングに1位の座を奪われた露光装置 / 世界全体の露光装置市場および出荷台数 / 露光装置市場が成長した理由 / i線露光装置の企業別出荷額シェアと出荷台数 / KrF露光装置の企業別出荷額シェアと出荷台数 / ArFドライ露光装置の企業別出荷額シェアと出荷台数 / ArF液浸露光装置の企業別出荷額シェアと出荷台数 / ASMLの強さの源泉 / EUV露光装置の企業別出荷額シェアと出荷台数 / ASMLの露光装置別構成比 / ニコン、キヤノン、Veecoの露光装置構成比 / 露光装置の企業別出荷額シェアと出荷台数

Vol.186(19/09/26) ドライエッチング装置メーカーの攻防

メモリバブル前後の製造装置市場 / ドライエッチング装置市場の動向 / メタルエッチャーの動向 / ゲートエッチャーの動向 / 絶縁膜エッチャーの動向 / 絶縁膜エッチャーの出荷台数シェアの分析 / 企業別のエッチャー出荷台数の動向 / 企業別のエッチャー出荷台数シェアの動向

Vol.185(19/09/12) 特許だけではイノベーションは起きない

コニカミノルタでの講演 / 技術者時代に55件の特許を出願 / なぜ転職しなければならなかったのか / 衝撃的(笑劇的?)な社長面接を経ての入社 / 特許とは何か / どうやって権利を行使しているのか? / 最初から“特許で稼ぐ”ことを意識するべき / 敵に塩を送ってしまった日本の特許 / 1987年以降、ビッグ5の特許出願数が激減するわけ / 特許料収入が500億円を超えた日立 / 日立の特許部の事情 / なぜサムスン電子を訴えなかったのか? / 半導体エネルギー研究所の欠点とは

Vol.184(19/08/29) サムスン電子が仕掛けた権謀術策

メモリ業界の不穏な動き / DRAMとNANDの大口取引価格の推移 / DRAMメーカーの営業利益率 / NANDメーカーの営業利益率 / 東芝メモリとWDの営業利益率の差はSSD / メモリメーカー全体としての営業利益率 / WDと東芝メモリのどちらがより危険か? / WDのHDDの業績 / WDの買収話 / 四日市工場を丸ごと買収するという話もある

Vol.183(19/08/08)日韓経済戦争-製造装置メーカーへのインパクト-

日韓両国がお互いに“ホワイト国”外し / 輸出規制が発動された3材料の影響 / 被害はドミノ倒し的に拡大する / フッ化水素はすぐに代替できない / 韓国の報復措置 / 製造装置メーカーへの影響 / 世界シェアが高いことは”リスク“になった / 韓国政府の発表

Vol.182(19/07/18)フッ化水素をエッチングガスと書き続けた日経新聞

フッ化水素の影響が甚大 / フッ化水素が無いと半導体はつくれない / もしフッ化水素がショートしたら / フッ化水素とは何か / 日経新聞の記事一覧 / 世間を混乱させた日経新聞 / ニューヨークタイムズからの電話取材申し込み / 7月10日まで誤記載を続けた日経新聞 / やっと間違いに気づいた日経

Vol.181(19/07/04)トランプ化した日本政府

経産省の官僚に告ぐ / 経済産業省のニュースリリース / 対韓禁輸出規制の3材料 / HFとレジストの日本企業のシェア / サムスン電子のロジックファンドリーの被害 / サムスン電子のスマホ減産の影響 / すべての電子機器に甚大な影響が出る / NANDへの影響 / DRAMの被害は甚大 / トランプ化した日本政府 / トランプ政権よりタチが悪いかも

Vol.180(19/06/20)VLSIシンポジウム2019のトピックス

大盛況だった2019年のVLSIシンポジウム / 新設されたSunday Workshop / アトミックレイヤープロセス / ALEにおける“Self-Limited”の有無 / 選択的ALD(CVD)のバリエーション / ASDの適用例 / 5nmノード以降のトランジスタ候補のGAA / Advanced FinFET & GAA / 5nmクラスのSurrounding Gate Transistor / 7nm~2nmのコスト計算の前提条件 / ウエハコストとダイコストの計算結果

Vol.179(19/06/06)WSTSへの加入と世界半導体市場動向-半導体の未来は明るい!.

日経BP社の有料会員を継続していた理由 / .日経BP社と縁を切る! / .WSTS統計レポート会員への加入 / .メモリバブルの崩壊と回復 / .DRAMとNANDの相違点 / .3つの時期に分けられるDRAM / .出荷個数が単調に増大しているNAND / .地域別の半導体市場の動向 / .世界半導体市場と出荷個数

Vol.178(19/05/23)『パターニング戦略会議』と米国のファーウェイ潰し

『パターニング戦略会議』/ 『パターニング戦略会議』への苦言 / 中国の半導体産業の現状と課題 / 中国の半導体振興策 / 中国の装置市場が急成長 / 米国が中国に待ったをかけた / 中国製の製造装置の現状と展望 / 米中ハイテク戦争は“法律戦争”/ 国防権限法の第一段階 / 国防権限法の第二段階 / 米国がファーウェイに対して輸出入を禁止 / 日本企業への間接的かつ甚大な影響 / 米国は本気でファーウェイを潰す気だ / 『シン・ゴジラ』の名せりふから

Vol.177(19/05/09)米国の「国防権限法」への再度の警告

危機感のない日本企業 / 日米の法律の違い / 中国の「国家情報法」 / 米国の「国防権限法」が禁止する取引 / 2019年8月13日以降、禁止となるもの / 2020年8月13日以降、禁止となるもの / 「国防権限法」の対象はハードウェアだけではないかもしれない / 情報を盗めることを米国は知っている / ホンハイや東芝メモリのケースはどうなる?

Vol.176(19/04/25)東芝のパワー半導体の記者会見

パワー半導体とは / パワー半導体の市場規模 / EVへの期待 / 技術の高さを強調する東芝だが / SiCの市場規模と東芝の姿勢 / 米中ハイテク戦争とホンハイのテリー・ゴウ /アップルとクアルコムの裁判が始まった / ファーウェイが通信半導体を外販へ / アップルがクアルコムと和解 / インテルが5G用通信半導体の開発を中止 / 米国がチャイナモバイルを締め出し / ホンハイのテリー・ゴウCEOが台湾総裁選出馬 /台湾のIT産業はどうなる?

Vol.175(19/04/11)216層の3次元NANDのHARCエッチング

20年前のHARCエッチング / サイクルエッチングで問題を解決 / DPS2017でのサムスンの招待講演 / ラム・リサーチの高温HARCエッチング / DPS2018でのサムスンの招待講演 / 216層のメモリホールをどうやって形成するのか / TELの極低温エッチャーが候補になった / なぜ極低温にするとエッチレートが上がるのか?

Vol.174(19/03/21)半導体市場動向とサムスン電子のしたたかさ

世界半導体市場の月額売上高の推移 / 半導体の種類ごとの月額売上高 / 地域別の月額の半導体売上高 / 大きく成長しているのは米国と中国 / メモリ市場の動向 / DRAMとNANDの差とは / DRAMとNANDの企業別売上高とシェア / なぜサムスンのシェアが低下したのか

Vol.173(19/03/07)東芝メモリの新しい社名

ネガティブなイメージを払拭したい東芝メモリ / エルピーダより違和感が大きい / 第2の新しい社名 / よく分からないパンゲアの出資スキーム / このままだとジャパンディスプレイの二の舞 / EUVの出荷状況と課題 / 2019年、30台のEUVが出荷される / EUVの量産適用の問題 / ペリクルの問題 / EUVのランニングコスト / 微細配線に使えばコスト低減になる / EUV+ダブルパターニングの場合

Vol.172(19/02/21)米国、中国、ファーウェイのにらみ合い

ファーウェイは中国の手先ではない / 習近平が指名する5大プラットフォーマー「BATIS」/ ファーウェイが米国の技術を盗用した証拠がない / 業績の推移と基幹事業 /地域別の売上高 / ファーウェイは特許出願数世界1位 / スマホ用プロセッサの実力 / 通信基地局の売上高シェア / なぜ米国はファーウェイを攻撃するのか / 習近平の魂胆 / ファーウェイは屈しない

Vol.171(19/02/07)ファーウェイはシロかクロか?

真実を知ると見える景色が変わる / 遠藤誉著『中国製造2025の衝撃』 / 遠藤誉氏とはどんな人? / AMECのDr.ジェラルドはスーパースターか? / 筆者が見たDr.ジェラルドとは / 遠藤氏のファーウェイに関する記事 / ファーウェイは中国政府の手先ではない? / ZTEがファーウェイを売った? / 中国の若者はファーウェイの味方だ

Vol.170(19/01/24)米中法律戦争

日本に危機感がないことに危機感を覚える / ファーウェイを巡る攻防 / 通信基地局を支配 / 中国の「国家情報法」とは / 国家情報活動の保障と責任 / ファーウェイの任正非CEOはシロかクロか / 米国の「国防権限法2019」とは / 国防権限法2019の規制の対象 / 国防権限法2019の実施は2段階 / ソフトバンクのケーススタディ

Vol.169(19/01/10)ホンハイとシャープが中国に1兆円規模のファンドリー建設へ

できるものならやってみろ / シャープの半導体売上高と設備投資 / シャープの半導体工場の微細化レベル / どこに半導体を売っているのか / シャープの半導体事業の実力 / 米中ハイテク戦争の影響 / ホンハイとシャープが米製造装置を導入できる保証がない / ホンハイ幹部は半導体を理解していない / ホンハイからの打診

Vol.168(18/12/27)米中ハイテク戦争にあなたの会社も巻き込まれる

ファーウェイの孟晩舟副会長逮捕 / 中国の報復措置 / ファーウェイの業績推移と3つの事業 / 地域別の売上高 / なぜ米国はカナダにファーウェイ副会長の逮捕を要請したのか / 米国防権限法とは / なぜソフトバンクが慌てて通信基地局を交換するのか / 中国の「国家情報法」も恐ろしい法律だ

Vol.167(18/12/06)ドライプロセスシンポジウムの注目発表

WDジャパンの小池淳義社長の招待講演 / 量産工場で徹夜実験した時のひらめき /トレセンティテクノロジーズの設立 / 反小池一派の陰謀 / 未来の半導体製造はどうあるべきか / サムスン電子のHARCに関する招待講演 / 本当に96層の3次元NANDが量産できているのか? / RIEの原理とHARC加工 / HARC加工の課題

Vol.166(18/11/22)ゴーン・ショック

日産の西川社長の記者会見 / 危機的状況となった日産 / ドライプロセスシンポジウム参加記 / 記者としての参加は断念 / DPSの委員との話し合い / EE Times Japanへの寄稿 / シャッポを脱いだのか? / 中村氏の受賞講演 / DPSの委員たちの湯之上への対応 / DPS委員の座長は湯之上を無視 / ガッチョさん、それはイカンですよ / サムスン電子と東芝メモリのHARCエッチ

Vol.165(18/11/15)JAXAがロケットを打ち上げる理由は何か?

JAXAからの講演依頼 / 電話対応に呆れ果てる / つくばの宇宙センター訪問 / 研究開発棟の見学と聞き取り調査 / 6つの先導する研究テーマ / ロケットエンジンの再利用について / JAXAのロケットエンジン開発組織の問題 / スペースXを見習え / 宇宙用半導体開発の困難さ / ミニマルファブはやめた方がいいのに / 講演する気が失せた / 何がイノベーション創出を阻害しているか / マーケティング専門部署をつくるべき

Vol.164(18/10/25)メモリ市場は再爆発する(と思う)

半導体種類別の月額売上高の推移 / なぜ、NAND価格が下落するのか? / DRAM市場動向 / ビッグデータの時代に入ったのになぜ? /メモリが供給過剰になった原因 / 全てのプロセッサが14nmに集中 / プロセッサ不足とメモリの供給過剰の因果関係 / メモリ市場は2020年に再爆発する

Vol.163(18/10/11)日電バリアンの特許は米国に抹殺されたのではないか

EE Times Japanのライターになった経緯 / 「ドライエッチング技術のイノベーション史1~3)」の概略 / 日電バリアンによる反応性イオンエッチングの発明 / IBMの怒涛の特許と論文攻勢 / 忘れ去られていった日電バリアンの業績 / 複雑な半導体製造プロセスが問題 / 日電バリアンがイノベーターになれなかった真の理由 / 不自然なIBMによるAlのRIEの特許明細書 / 米国特許庁の不自然な審査 /さらに不自然なIBMのRIEの特許と米国特許庁の審査 /米国の脅威となった日本半導体産業

Vol.162(18/09/27)ルネサスによるIDT買収に関する見解

日経新聞2018年9月2日の記事 / ルネサスの記者会見 / 2度死にかけたIDT / メモリから通信・高性能ロジックへの変身 / 垂直統合型からファブレスへの変貌 / ビジネスは米国から中国へ / 呉CEOが功を焦ったのではないか?

Vol.161(18/09/13)MEMSとは何か

東北大・江刺正喜先生との出会い / 大学教授はサービス業 / MEMSの市場動向と企業別売上高 / 指紋認証の過去、現在、未来 / 2016年から17年にかけての変化 / MEMSの要素技術 / ウエットエッチングでの異方性加工 / ウエットエッチングの魔法 / LSIとMEMSの違い / 全てが相互に関係しているMEMS / MEMSの試作コインランドリ / ボールウェーブ社のセンサ / ボールSAWセンサの原理 / ボールSAWセンサへの期待

Vol.160(18/08/30)メモリ市場は調整局面を迎えたのか?

悲観的見解のオンパレード / 半導体種類別の月額売上高 / DRAM市場は調整局面を迎えていない / NAND市場は調整局面を迎えていない / DRAM構造の変遷 / 2010年以前の2G DRAMの構造 / 最先端IXnmでは / 64層のNANDのメモリホールの加工 / 96層のNANDの困難さ / 48層の2段積みも難しい / メモリメーカーの設備投資が遅延している理由 / サムスンが向う3年間で18兆円投資

Vol.159(18/08/09)仮想通貨のマイニングに7nmの半導体!

対岸の火事ではなくなったマイニング / マイニング用ASICの企業別シェア / マイナーの企業別シェア / マイニングとは一体何か? / ビットコイン / ブロックチェーンに取引が記録される手順 / 中国が仮想通貨のマイニングを禁止 / millenniumの女性ダイレクターとの出会い / 中国のマイナーたちが向かった先とは

Vol.158(18/07/26)ワールドカップのミライ

昆虫少年が高じて理数系少年へ / サッカー名門の清水東の理数科へ進学 / IT技術が本格的に導入されたロシア大会 / ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の制の導入 / FIFAの見解 / 今回のW杯の特徴 / リアルタイムデータの活用解禁 / W杯のミライ / カタールの砂漠に原発を2基建設?

Vol.157(18/07/12)危機感のない米マイクロンに危機感

世界半導体市場とメモリ市場の急拡大 / 世界のDRAM市場 / 企業別のモバイル用DRAMシェア / モバイル用DRAMシェアで低迷しているマイクロン /マイクロンの業績 / 1つ目の爆弾、高すぎるDRAM依存度 / 2つ目の強力爆弾は過度の中国依存

Vol.156(18/06/21)SCUBA・Divingのイノベーション史

ダイビングの第1のイノベーション / 第2のイノベーション / なぜウエットスーツを着るか / 浮力調整の必要性 / BCDの発明 / 第3のイノベーション / ダイビングテーブルの開発 / ダイビングコンピュータの登場 / ダイビングコンピュータに使われている半導体 / もはやダイビングコンピュータなしの潜水はあり得ない / 第4のイノベーション /水中デジカメ時代の到来

Vol.155(18/06/07)製造装置の市場規模と企業別シェア(アップデート)

前工程市場が急拡大 / Samsung BabbleとChina Effect / 露光装置 /コータ・デベロッパ / ドライエッチング装置 / CVD装置 / スパッタ装置 / CMP装置 / 熱処理装置 /検査装置 / パタン検査装置 / マスク検査装置 / 測長SEM / プローバ / テスタ / グラインダ / ダイサ / 製造装置市場の総括

Vol.154(18/05/24)インターナショナル・メモリ・ワークショップ参加

会場は超満員 / IMW2018の発表件数 / 国籍別・機関別の発表件数 / どのような種類のメモリの発表があったか / 不揮発性メモリは何に使われるのか / どのメモリがエンベデッドに最適なのか / メモリ市場の爆発と3次元NANDの動向 / 3次元NANDの構造と鍵となるプロセス / AMATが示した3次元NANDのトレンド /今後の3次元NANDとIMWへの期待 / おまけ:元東芝の作井康司氏との出会い

Vol.153(18/05/10)学会サバイバル

VLSIシンポジウムの悩み / 記者にフレンドリーな学会 / インターナショナルメモリーワークショップ(IMW) / ドライプロセスシンポジウム(DPS)/DPS40周年に向けたWeb記事執筆の企画案 / 初めて参加した40周年記念準備委員会 / 湯之上が関わるのは迷惑らしい

Vol.152(18/04/26)VLSIシンポジウムは「AI」がテーマ

デバイス(Technology)投稿論文数、採択論文数、採択率 / 地域別論文数 /アジアにおける採択論文数の動向 /アジア地区では大学のアクティビティが高い / 回路(Circuit)の投稿論文数、採択論文数、採択率 / 採択論文数の国別および機関別構成 /サムスン電子対TSMC / サムスン電子のEUVリベンジマッチ

Vol.151(18/04/12)『日本の半導体産業・研究の明るい未来を描く』

閨宏司氏(ソニーセミコンダクタ) / 井桁光昭氏(三重富士通セミコンダクタ)/ 大西和博氏(ルネサス) / 岩本邦彦氏(ローム)/ 藤井章輔氏(東芝メモリ)/ 三河巧(パナソニックセミコンダ)

Vol.150(18/03/29)中国が半導体大国になる日は近い

中国半導体産業の課題 /中国は半導体が大ブーム / ファブ建設の数が突出 / 半導体製造装置の市場 / 落合陽一氏とは何者か? / スーパークリエーター&天才プログラマー / 感動した講演 / 落合氏の講演は別次元

Vol.149(18/03/08)名大「プラズマ科学プラットフォーム講演会」

松尾清一総長の講演 / 松尾総長への質問 /半導体の将来 / AIの進化 / イノベーションを起こすには / 東京エレクトロンは危機に直面している / 製造装置ビジネスの展望 / 装置改造の仕組み / ビッグデータ時代とNAND

Vol.148(18/02/22)メモリ市場の爆発の恩恵を受けている装置群

ITバブルのピークをやっと超えた製造装置市場 / 明暗が分かれた前工程と後工程 / 前工程の10種類の装置の売上高推移 / 3次元NANDの競争 / 前工程の製造装置毎の分析 /DRAMの設備投資が急拡大 / EUVの量産適用を阻むペリクル /EUVの本格稼働は数年先?

Vol.147(18/02/08)製造装置の世界市場規模と企業別シェア

メモリ市場の爆発で低迷から抜け出した製造装置市場 / 前工程編 / 後工程編 /製造装置市場の総括

Vol.146(18/01/25)多層配線技術の変化と展望

なぜCu配線が使えなくなるのか / 論文統計から見た新技術の動向 / Ru、Mn、Coの論文数の動向 / imecの多層配線のロードマップ / インテルが10nmでCo配線を使った / IBMの野上氏が提案しているCo配線とCoバリアメタルについて / Coの摩訶不思議なバリアメタルプロセス

Vol.145(18/01/11)メモリメーカー大躍進

メモリメーカーの成長率の差の解釈 / 東芝とWDの差は? / DRAM市場が急変? / サムスン電子がDRAMの増産へ / 中国のDRAMの不穏な動き / サムスン電子の急激な投資行動の狙いとは

Vol.144(17/12/21)半導体市場の大爆発

5年前の世界半導体市場の成長予測 / 一人当たりの半導体消費量 / 2050年の世界半導体市場予測 / DRAM市場拡大の理由 / NAND市場急拡大の理由 / 3次元NANDの狂乱の設備投資 /メモリの次はロジックの大爆発 / 孫正義社長の野望 / エルピーダ元社長のウエッジでのインタビュー記事 / 坂本さん、それは私が指摘したことですよ /過剰品質病の象徴のバーンイン検査 /超高品質病の「悪弊」を放置したから倒産したんじゃないか / 一度定着した「超高品質病」は治らない / 素材メーカーの品質偽装はなぜ起きたのか / 変えることができない日本企業 / 文系出身者の経営者の問題 / テクノロジー企業のグローバルスタンダード

Vol.143(17/12/07)ドライプロセスシンポジウムのトピックス

サムスン電子の学会に対する基本姿勢 / サムスン電子の招待講演の概要 / AR>100のHARCエッチング / DRAM構造の変遷 / 2Gビットの初期のDRAM構造 / DRAMのキャパシタ絶縁膜の変遷 / Ta2O5の次のキャパシタ絶縁膜 / 国プロ「あすか」の技術を活用したのはサムスン電子だけ / なぜDRAMのHARCがAR=45で飽和したのか? / AR>100のHARCエッチングのコンセプト / サイクルエッチ / アーキングの問題 /-50℃のクーリングやNF3/NH3の新ケミストリ /なぜ-50℃なのか?

Vol.142(17/11/23)7nm以降の配線材料

20年ぶりにドライプロセスシンポジウムに参加 / imecの微細化のロードマップとEUVについて / VLSIシンポジウムでのIBM野上毅氏の発表 / 論文統計動向の調査結果/ Co とRu と Mnの論文の挙動 / imecの多層配線のロードマップ /インテルの10nmのノードにCo配線が使われた! / 日経テクノロジーonlineとの和解 /

Vol.141(17/11/09)ラム・リサーチのドライエッチャー

テクノ大喜利に関するFacebookでの反応 / ADMETAに関するメルマガ読者からのお便り / ラム・リサーチのドライエッチャーの強さの秘密 / 3次元化した半導体構造 / トランジスタのフィン形成における温度制御 / ラム・リサーチのチューナブルESC / チューナブルESCの威力 / 微細化は続くよどこまでも

Vol.140(17/10/26)日経BP社は北朝鮮か

日経テクノロジーonlineの「テクノ大喜利」 / 2017年10月のテーマは「ブラックボックス化する半導体業界」/ 予測データがビジネスの障害になる / 日経BP社の修正要求と筆者の反論 /「テクノ大喜利」からは降板するかも / 公開不可の発表をするらしいADMETA / 一時は招待講演を辞退する覚悟をした / ADMETAの委員長もおかしい

Vol.139(17/10/12)早稲田大学の長谷川研究室訪問

福岡の秋の応用物理学会 / 長谷川氏との再会 / 早稲田大学理工学部の長谷川研究室 /脳型コンピュータの研究 / イノベーションとは何か? マーケティングとは何か? /日本のマーケティングは順序が間違っている / 研究開発には力を入れている日本 / マーケティングの順序がおかしい / 何がイノベーション創出を阻害しているか / 製品開発も大学での研究も同じ / 外資系企業ではマーケッターの給料が最も高い / 脳の記憶の原理/ NEUROMORPHICの実験

Vol.138(17/09/28) 東芝メモリの買収合戦で惨敗した台湾ホンハイ

やっと東芝メモリの売却先が決定した / 忘れ去られた台湾ホンハイ / ホンハイが解決すべきだった課題とは / 経産省はなぜ外為法違反を持ち出してきたか / 外為法違反の回避方法とは / 米国政府を動かすには / 東芝とWDの訴訟を止める方法 / 東芝の取締役会への説得 / 技術流出の懸念も無い / ホンハイが東芝メモリを買収することの是非 / ホンハイに歩留りが理解できるか?

Vol.137(17/09/14)2017年秋の応用物理学会でのトピックス

福岡で開催された秋の応物 / INEのシンポジウムのプログラム / 10nmに量産適用されたALE / ALEの原理とメリット / SACとは? / ALEによるSAC / ALEの将来性 / 触媒エッチングによる新規ダイシングプロセス /

Vol.136(17/08/24)サムスン電子の時代がやってきた

予測が外れた世界半導体売上高トップ交代のXデー / コンピュータのパラダイムシフトと半導体の勝者 / 史上最高益を叩きだしたサムスン電子 / トップ3の売上高比較 / 規格化した売上高比較 / トップ3の営業利益 / 今後さらに高収益が続く / サムスン電子の競争力の源泉 / 筆者の疑問-誰が意思決定しているのか?

Vol.135(17/08/10)講演とその報酬に関する私見

講演回数の推移とその課題 /学術講演会の基調講演や招待講演および大学の講義 /企業での講演 / 証券会社も油断ならない / セミナー会社が企画する講演 / サイエンス&テクノロジー / 時給1363円の講演 / 担当者からの電話で講演料が2倍に /講演の結果と報酬 / ニコンは壊れているか? / 講演の連鎖反応 / さらに混迷を深める東芝メモリの売却

Vol.134(17/07/20)論文統計から分かる半導体の技術動向

あらゆるカテゴリーのビジネスが提案型に変化 / ピークアウトしたスクリーンの洗浄装置のシェア / 半導体メーカーと装置メーカーの関係の変遷 / 提案型の装置ビジネスとは / スクリーンはどうすべきか / スクリーンの幹部は激怒したらしい / 負けを認めない限り復活はない / 半導体の技術動向をどうやったらキャッチできるか / フロントエンド技術の動向 / バックエンド技術の動向 / コンサルタントの仕事とは

Vol.133(17/07/06)訴訟合戦になった東芝と米ウエスタンデジタル

決断できない烏合の衆 / 東芝メモリとSKハイニックスとの3次元NANDは構造が違う/ WDがより神経をとがらせる / 東芝とWDのケンカ / 東芝とWDの対立は修復不能 /産業革新機構による東芝メモリの買収は合法か / 機構の志賀会長も世耕経産相も否定していたのに / とある法律事務所の見解

Vol.132(17/06/22)2017年VLSIシンポジウムに記者として参加

Si Nano electronicsワークショップ / 発表内容についての分析 / サムスン電子によるEUVを用いた7nmのFinFET / 立ち見が出るほどの盛況ぶり / EUVによる7nmFinFETの発表内容 / サムスン電子の7nmFinFETの実力は? / EUVの量産適用における問題 / 突如必要となったペリクル / EUVの熱でペリクルが溶ける問題 / TSMCによるウエハレベルパッケージの進化版CoWoS / TSMCのCoWoSの発表 / TSMCのCoWoS2に搭載されていたプロセッサとは?

Vol.131(17/06/01)NANDフラッシュメモリの競合他社の動き

東芝とウエスタンデジタルは協議継続で合意 / 第1ラウンドの経緯 / 競合他社の動き /SKハイニックス / サムスン電子は誰が意思決定しているのか? / 突然CEOが交代したスマートな米マイクロン / マイクロンの魂胆とは / 中国紫光集団の動向 / 中国が半導体技術者を青田買い / 凄まじいヘッドハンティング / サイノキングの計画から分かること

Vol.130(17/05/20)東芝と米ウエスタンデジタル(WD)が国際裁判沙汰に

東芝のNAND事業売却を巡るWDの動き / 主役から脇役へ転落したWD / WDの権謀術数 / なぜ東芝は反論の書簡を送ったのか / 分かれる両者の主張 / 今後どうなるの? /気になるマイクロンの動き

Vol.129(17/05/04)BSフジLiveプライムニュース 出演騒動記

4月10日最初の電話での打診 / 4月18日-19日 2回目の打診 / 4月21日Tプロデューサーからのメール / 4月21日Hディレクターとの打ち合わせ / 4月24日Tプロデューサーからのメール / 4月24日夜 Tプロデューサーとの電話 / 4月25日 謝罪メール攻勢 / 4月25日Hディレクターとの電話 / 4月25日夜 反町キャスターとの電話 /4月26日 反町キャスターからの電話 / 4月26日 Hディレクターからのメール / 4月26日 反町キャスターへの電話 / 4月26日18時頃 フジテレビ到着 / 4月26日 反町キャスターとご対面 / 4月26日(水)19時頃: 国会議員たちの登場 / 4月26日(水)19:20頃: 最後の打ち合わせ / 約束を守った反町キャスター / メモリはマグロ /

Vol.128(17/04/20)東芝メモリ買収、裏で誰かが糸をひいている

東芝メモリ買収1次入札の結果 / 経産省の暗躍と日本連合の結成 / 「東芝に特許侵害の疑い」は不自然 / ターニングポイントは3月17日 / 誰が何を画策したのか / WDは最悪の売却先か?

Vol.127(17/04/06)東芝メモリその後&元エルピーダ坂本氏の虚言?

東芝メモリ買収にグーグル、アマゾンも参戦/ 東芝のNAND成長率が低いのは設備投資が低調だから/グーグルやアマゾンに買収されるのは東芝にとって「非常に良い」/東芝メモリの弱点が一気に解決できる?/謎に包まれたブロードコムの参入/ 元エルピーダ社長の坂本氏のインタビュー記事に爆笑/坂本さん、それは私が指摘したことですよ

Vol.126(17/03/23)東芝メモリはなぜ2兆円?/革新機構は引っこんでろ!

東芝メモリ2兆円は安すぎる?/期待値の低さの表れか?/どうせ売るならもっと踏んだくれ!/東芝メモリに関するついて、いつ、誰が、何を言ったか/革新機構の志賀会長の言行不一致/最初は東芝メモリに無関心だったのに…/政投銀や革新機構は手を出すな/メモリビジネスは一種のバクチ

Vol.125(17/03/09)東芝の半導体技術者に対する違和感

TSMCに「東芝メモリ」を経営する余力があるか?/東芝メモリ2兆円は安すぎ?分社化の対象に入らない「半導体研究開発センター」/分社化組は安泰、東芝残留は?/もしかしたら「ゆでガエル」?/プライドが邪魔をする?

Vol.124(17/02/23) EUVの展望とギガフォトンの元会長からの依頼

ギガフォトンの元会長と顧問から呼び出し/ギガフォトンのブレークスルー/光源出力が上がったEUVの次なる問題とは/EUVの原理と新たな課題-デブリス-/EUVの熱でペリクルが溶ける!/“生みの苦しみ”を味わったギガフォトン

Vol.123(17/02/09) あの東芝で講演してきた!/中国の半導体産業動向

東芝で講演、技術者の心を掴んだ/米EE Timesの吉田記者との情報交換/ XMCの3次元NANDの試作状況/ XMCの3次元NAND新工場の建設状況/ 頓挫したサイノキングのDRAM/ 紫光集団が700億ドル超を半導体に投資/ トランプ大統領の政策は予測不能

Vol.122(17/01/26) 米中半導体戦争勃発か?

ババをつかまされた東芝/ NAND事業を分社化/ もっとも東芝のNANDが欲しいのは中国/ 世界半導体を爆買いする中国/ オバマ・レポートの公表/ 中国のM&Aは米国によって阻止される

Vol.121(17/01/12) 東芝解体論/半導体メーカーと装置メーカーの関係

東芝の原子力事業を巡るゴタゴタ/デューデリは機能していたのか?/東芝四日市工場がはじめて「紙の注文書」を出した/半導体メーカーと装置メーカーの関係が10年ごとに変化していた!/スクリーンがシェアを奪還するための方策とは?/読者の手紙から、TSMCのFab13にPhase3はあった!

Vol.120(16/12/22)TSMCの時代がやってきた

微細化をけん引するTSMC/最先端工場に1.7兆円を投資/「ギガファブ」の発信源はTSMC/インテル、サムスン電子、TSMCがファンドリーで激突するが…/5nmからEUVを実戦投入/ 3nmの半導体が動作するのか?

Vol.119(16/12/08)スクリーンの苦境とその原因

スクリーンのシェアピークアウト問題」が頭から離れない/ 2014-15年の洗浄装置市場の企業別シェア/洗浄装置のパラダイムシフト/なぜ枚葉式がバッチ式を凌駕したのか/技術力では負けていないのに…/なぜ価格支配権を持てないのか/バッチ式にも活路あり!?

Vol.118(16/11/24)帝王ニコンはなぜ壊滅したのか

「スループット」への関心の発端は2006年に遡る/ニコンやキヤノンの装置には”顔”がある/ASMLの露光装置のつくり方/なぜASMLは機差を小さくできるのか?/“レンズ屋”から抜け出せなかったニコン/最後の砦、インテルにも見放された/傲慢症候群に陥っていなかったか

Vol.117(16/11/10)人口知能と半導体プロセス

IoTは未来を予測する /どうやってIoTで稼ぐか? / 2016年はAIがブーム /
AIと囲碁棋士の対決は「人間と人間」の戦いだった /半導体製造にもAIが侵入してくる / AIに適応する者が生き残る /スイスの時計産業の凋落の原因 /専門家や権威者を疑え / 半導体の新技術に対する専門家の反応

Vol.116(16/10/23)爆発する3次元NAND市場

ヒートアップする3次元NANDへの投資 / IoTの普及とビッグデータの急拡大 / 2020年に解析可能なデータ量は15ZBへ/オールフラッシュの時代/ 2020年に世界に必要なNANDの生産キャパシティは?/ NANDメーカー間で装置の奪い合いに

Vol.115(16/10/13)LamによりKLA買収は団の真相

勢いづくラム・リサーチ/ AMATのCEOの横槍?/ルネサスによるインターシル買収はやっぱりうまくいかない?/売上高への貢献は微々たるもの/インターシルは本当に優良なグローバル企業なのか?/軍事用ICから出発したインターシル/シナジー効果は生まれるのか?

Vol.114(16/09/22)インテルがARMの軍門に下り、孫社長は高笑い?

トップ3がファンドリーで激突/トップ3の半導体売上高比較/リーマン・ショック後のトップ3/インテルが1位の座を失う日/なぜインテルはTSMCに敵わなかったのか/TSMCによるSOCのプラットフォームの威力/インテルのファンドリー立て直し策/惨敗したスマホ用プロセッサにも光明

Vol.113(16/09/08)なぜ東芝の設備投資効率が高いのか?

東芝の問題点は売上高が成長していないこと/長所は抜群な設備投資効率/欧米のIDMの分析/東芝、インテル、サムスン電子、TSMCの比較/半導体分野別の設備投資効率/東芝の設備投資効率が高い理由/設備投資効率と営業利益率の間に相関関係なし

Vol.112(16/08/25)日本の洗浄装置メーカーは大丈夫か?

裏のムーアの法則と洗浄技術/装置市場における洗浄装置のポジション/液体材料を使う装置は日本が強い/スクリーンのシェアがピークアウト/SEMES躍進の背景/スクリーンとSEMESの売上高推移/洗浄装置市場の展望/東芝の3次元NAND計画は絵に描いた餅だ/東芝の歩留りは10%/製造装置を入手できるのか

Vol.111(16/08/12)不思議なワインの話と半導体ウエットプロセス

楕円形のワイングラスの魔法/ワインのプロも本当のワインの味を知らない/楕円にするとなぜ劇的に味が変わるのか?/硬水ミネラルウォーターもまろやか!/醤油の注ぎ方で味が変わる?/ブラックコーヒーがマイルドになった!/ 半導体ウエットプロセスについての考察

Vol.110(16/07/21)ALE 第2のブーム到来

半導体のドライエッチング業界では、原子層を一層ずつエッチングするALEに第2のブームが訪れている。現時点では、ALEは半導体の量産技術として使われてはないが、一旦ALEがフィットするアプリケーションが見いだされれば、爆発的に普及することが予測できる。7月に東大本郷キャンパスで開催されたALEのワークショップでは、企業の論文発表に東大教授が難癖をつける場面があった。産業界にとってはアカデミックな厳密さよりも、実際の半導体プロセス技術として使えるものにすることが重要。産学連携の機運をぶち壊しにするような議論は興醒めだ。

Vol.109(16/07/07)露光業界の帝王と呼ばれたニコンは…

東芝が3次元NANDフラッシュメモリの露光にナノインプリントを使うという。かつて、東芝はナノインプリント否定派だったが、「サムスン電子にコストで対抗するにはこれしかない」と宗旨替え。
また、3次元NANDでは設計ルールが緩くなるため、2世代前の露光装置KrFの需要が増大。そのシェアを取っているのは、ASMLとキヤノンで、ニコンは大苦戦。ニコンはリソ全体の売上高シェアでキヤノンにも抜かれ最下位に転落。かつては露光業界の帝王と言われたのに…寂しい限りだ。

Vol.108(16/06/23)恐るべし中国XMC

中国XMCが2018年に3次元NANDの量産開始を目指しているらしいが、「2次元NANDすらまともにつくれないXMCに3次元は無理」と高を括っていた。しかし、XMCはサムスンの西安工場から千人規模の中国人オペレーターを採用。サムスンやSKハイニックスのNAND技術者をヘッドハンティングし、装置・材料メーカーからもライバル社の情報を貪欲に収集している。日本の半導体関係者にとってはデジャ・ヴュだ!1990年代に、日本がサムスンにやられたことを、今度は、サムスンがXMCから仕掛けられているのだ!

Vol.107(16/06/09)東芝の3次元NAND事情

なぜ、東芝は3次元NANDをもっと量産しないのか?どうも、東芝は「48層の3次元NANDは儲からない」と考えているようだ。3次元NANDでは、縦方向に何層積めるかによって、データのストレージ容量が決まるが、積むほどに技術的難度が上がり、生産性は下がる。東芝は48層の次(64層?)が本命と考えているようで、収益性の低い48層では「アクセルは踏まない」つもりなのか。しかし、層数が増える程、製造が難しくなることを考えれば、16→32→48→…とステップを踏んで、ノウハウを蓄積しておくべきではないか。

Vol.106(16/05/26)AIが半導体を製造する世界

AIが半導体のプロセスフローを自動構築し、半導体を自動製造し、生産性や歩留り向上も自動調整するようになったら何が起きるだろうか?「どうつくるか」は差別要因でなくなり、「いつ、どこの、誰のために、何をつくるか」だけが競争力の源泉となる。投資能力のないプロセッサ、メモリ、ファウンドリーメーカーは壊滅する。AIには接待は効かないので、装置や材料の選定は極めて合理的になるだろう。凋落著しい日本が生きる道は、「半導体のプロセスフローを自動で開発し、半導体を自動で製造する深層学習AI」の開発かも。

Vol.105(16/05/12)NHKとバトル!

NHKラジオ第1の「マイあさラジオ」(5時から放送)で、毎月1回、10分ほど電機や半導体産業に関ついて話すことになった。出演の打診を受けたのは1月、そこから最初の収録まで5カ月もかかったのは、NHKから送られてきたとんでもない「覚書」が原因だ。例えば(報酬)については、出演料も交通費も「内規に基づき支払う」としか書かれていない。サインした後に「内規では報酬は1回10円」と言われたらどうしろというのだ。バトルの末、金額の明示を求め、出演の翌月末までの銀行振り込みを確約させたが、ディレクター氏によれば、「覚書」にはみんな素直にサインするらしい。信じがたい!

Vol.104(16/04/21)ルネサスを私物化するな!

ルネサスCEOに呉文精氏が就任することが決まった。同氏は興銀、GEキャピタルを経て、日産系部品会社の社長を務めた。2013年、日産常務就任発表後に日本電産COOにヘッドハントされたが、わずか2年で職を解かれたことから、日本電産の永守重信会長兼社長との確執が噂されていた。
永守氏は「ボッシュのような巨大な部品メーカーを目指す」と公言、ルネサス買収に動いたガ、「日本電産の力が強くなりすぎたら、マイコンが安く買えなくなる」と自動車業界が結束して買収阻止した。その上、永守氏と確執のある呉氏を、わざとらしくCEOに据えるとは!念の入ったことで!

Vol.103(16/04/07)インテルのアンディ・グローブが死去

 私にとってのカリスマの一人たったインテルのアンディ・グローブが死去した。享年79歳。インテルをDRAMからプロセッサメーカーに転換し、世界半導体売上高1位の企業に育て上げた。1位の座は1992年から現在まで続いている。
サムスン電子会長の李健熙(イ・ゴンヒ)は、2014年5月10日に急性心筋梗塞で意識不明となり、いまだ復帰の目途が立っていない。TSMCのCEOの張忠謀(モリス・チャン)は健在だが、85歳の年齢を考えれば、いつまで現役でいられるかはわからない。世界半導体業界は一つの転換点を迎えたのかもしれない。

Vol.102(16/03/24)東芝再生に必要なことは…

粉飾会計で苦境に陥った東芝が、3月18日、経営再建に向けた事業計画を発表した。無理やり数字を作った観のある原子力事業、手広くやっても利益が見通せない社会インフラ事業では東芝の再生は心もとない。危機を脱し、飛躍的な成長を遂げるには、結局、NANDに期待をかけるしかない。それも、サムスン電子に後れを取ってしまった3次元のNANDのBiCSに。しかし、世界レベルシェア争いに伍していくためには、今の規模では全然、足りない。そのためには………

Vol.101(16/03/10)元エルピーダの坂本氏、起死回生なるか?

エルピーダメモリのCEOだった坂本幸雄氏が、DRAM設計開発会社「サイノキングテクノロジー」を設立した。日本と台湾の技術者10人で会社を立ち上げ、今後は日台と中国を中心に1000人規模の技術者集団を形成するという。社名の由来は『サイノ=中国の、キング=王、つまり「中国で圧倒的に優れたDRAMを作っていきたい」というコンセプトのもとに生まれた会社』で、DRAMで敗北を喫した坂本氏が、日本と台湾の技術を基に、中国の資本を利用して、DRAM事業に再挑戦するということだが、果たして、その成否は…

Vol.100(16/02/26) 看護師は残れど、医師は消え去る?

ノロ・ウイルスに感染して救急病院に担ぎ込まれた。看護師は、数時間おきに病室に来て、検温や点滴などの処置をし、患者の状態を医師に報告しているようだが、医師は全く、病室に現れない。遠隔で看護師に指示を出すだけなら、AIで十分ではないか?かたや、看護師の仕事はロボットが全てを代行できるとは思えない。何より、「だいぶ良くなりましたね。もう少しだから頑張って」という言葉は患者の力になる。ペッパー君に言われても、患者の心に響くとは思えない。AIが普及すると、医師はいらなくなるかもしれないが、看護師は残る…と感じた入院生活だった。

Vol.99(16/02/19)シャープにIGUZOは製造できない?

シャープは、液晶技術で長らく半導体エネルギー研究所と共同開発を行ってきた。IGZOを用いた液晶パネルの製造技術に関しては、シャープが保有している単独特許は少なく、ほとんどが共同出願であると考えられる。つまり、半導体エネルギー研究所がライセンスを拒めば、シャープはIGZOを製造できない。半導体エネルギー研究所の山崎舜平社長は、日本の技術の海外流出を極度に嫌い、警戒している。果たして、シャープが鴻海に買収された場合、山崎社長は特許を使わせるだろうか。 

Vol.98(16/01/29)東芝の半導体にも「チャレンジ」はあった!?

渦中の東芝の若手半導体技術者2人から、直接、話を聞く機会があった。2015年夏から試作が始まった3D-NAND「BiCS」の量産立ち上げが佳境に入っていることもあり、意外なほど元気だった。ただ、気になる話もあった。「チャレンジ」と称して過大な数値目標を設定し、上司に逆らえないカルチャーはNANDの開発現場にも存在していたそうだ。例えば、コスト削減のノルマが設定され、数値目標が期中に達成できそうもない場合は、「来期の分を前倒しして今期に取り入れてでも、目標を達成せよ」と上司に迫られそうなのだ。

Vol.97(15/01/14)東芝生き残りには外部からのトップ起用を!

窮地に陥った企業が見事にV字回復を遂げた例を見てみると… 東芝がNANDで生き残っていくためには、外部からのトップ招聘が欠かせない要素だ。IBMがナビスコの会長を招聘したように、日本航空の再生に京セラ会長が抜擢されたように、優れた経営者ならば、半導体業界の出身である必要はない。日産自動車のカルロス・ゴーン氏のように日本人である必要もないのだ。そして、新しい経営者には、残った社員の士気を落とさぬよう、給料を上げてもらいたい。「そんなことは無理だろう」と思うかもしれないが、ゴーン氏の改革を見ればそれが不可能ではないことがわかる。

Vol.96(15/12/28)2015年を振り返れば、凄まじきM&A

2015年の半導体業界のM&Aは凄まじかった。10月半ばの段階でM&Aの総額は1302億ドル超となり、2010~2014年までの5年間の平均値125.2億ドルの10倍超だ。しかも、買収額が1兆円を超える大型案件が頻発。エルピーダやルネサスは、市況の悪化で巨額投資に耐えきれず、分社化して手近な相手と組む「弱者連合」だったが、今年、相次いだ大型のM&Aは、IoTの普及による新たなビジネスチャンスをにらみ、独占的なシェアを確保し、強者の地位を確立するためのものだ。

Vol.95(15/12/17)ソニーはエレクトロニクス企業ではない!

ソニーの業績が相変わらず振るわない。セグメント別の売上高は、液晶テレビ、デジカメ、半導体などのエレクトロニクス分野が全体の60%以上を占める。エレクトロニクスを捨てて再生を目指すパナソニックとは違い、ソニーは依然としてエレクトロニクスに固執しているのだと思い込んでいた。しかし、『会計士は見た!』(前川修満著、文藝春秋)を読んで、それが誤解だったと気付いた。ソニーは最早エレクトロニクスの企業とは言えないのである。

Vol.94(15/11/26)なぜサンディスクは身売りに出たのか

HDD大手のウエスタンデジタルがサンディスク買収を決めた。2014年のNANDフラッシュメモリのシェアは、サムスン電子(30.8%)、東芝(20.5%)、サンディスク(19.7%)。東芝&サンディスク連合なら、サムスンを上回る。サンディスクは、高シェア、好業績、さらなる市場拡大期待の3拍子が揃っているのに、なぜ、身売りするのか?粉飾で地に落ちた東芝に愛想をつかしたのか…と憶測をしていたのだが、その理由が最近やっと分かってきた。

Vol.93(15/11/13) 東芝が歴代3社長らを提訴

納得できない役員責任報告書の結論 / 甘々な調査委員会の報告書 / なぜ室町社長への言及がない? / 半導体の粉飾への責任追及はなし / 結局、NANDフラッシュへの疑惑は晴れない / 大型M&Aに関する疑問-中国編- / 中国の半導体事情とM&Aの狙い / 中国の本当の狙い / 大型M&Aに関する疑問-KLA-Tencor編- / 買収により世界2位の装置メーカーが誕生 / ラムとKLA / ドライエッチと検査装置の将来展望 / なぜ、KLAは身売りしたのか

Vol.92(15/10/22)サンディスク身売りが東芝に落とす影

「米サンディスク、身売り検討」報道 / なぜサンディスクは身売りに出たのか / サンディスクが買収された場合のメリット / 東芝のデメリット / 気になる中国リスク / 東芝の社長にふさわしいのは誰か? / 東芝の粉飾会計はこれだけか /新たに浮上したNANDの粉飾疑惑 / 後になって分かるほど不正のしっぺ返しは恐ろしい

Vol.91(15/10/08)日本人の独創性について

今年もノーベル賞受賞者が誕生 / 国家の物的生産力と知的生産力の関係 / 日本の一人当たり名目GDPとノーベル賞受賞者の関係 / 弁護士の研修会で講演 / 仕事がないっ! / 弁護士への講演の概要 / IoTは未来を予測する / 医者が失業する / 弁護士もお役ごめん?

Vol.90(15/09/24)秋の応用物理学会での基調講演

シンポジウム開催の舞台裏 / 事前のゴタゴタ / 閑古鳥が鳴きはしまいか / 基調講演の内容 / コストダウンを支えている洗浄技術 / なぜ洗浄は日本が強いのか / 立ちはだかるパワーの壁 / SiCやGaNデバイスの普及には / 半導体産業人協会(SSIS)での講演 / ピンチヒッターでの登壇 / 幹部たちからのプレッシャー

Vol.89(15/09/10) 腐りつつある東芝への提言

上場廃止は回避されたが / 粉飾会計は東芝全体に蔓延 / 東芝の新体制 / 多様性の無い高齢者集団 / 船頭多すぎ / 不正を見逃してきた2人が留任? / 浜松町の文化が最大の問題 / まるでゾンビのような人事 / 技術者はクリーンか? / 半導体の粉飾会計の真相は? / 室町社長は更迭するしかない / 腐りつつある東芝への提言 / アジア固体回路会議A-SSCCの紹介 /

Vol.88(15/08/27)なぜFPGAが急浮上したのか

FPGAに関する疑問 / 3段階で加速したFPGA / SoCの分類方法 / 各種SoCの比較 / FPGAがASICを代替する / FPGAが微細化の最先端を走る / 最後の決め手はエネルギー効率 / FPGAの今後の展望

Vol.87(15/08/13)なぜ中国の紫光集団は米マイクロンに買収を提案したか

大型M&Aの背景 / 中国の紫光集団とは / 中国の半導体事情 / 中国は前工程が苦手/ なぜ中国では前工程が振るわないのか / 謎の電話で脅される / 紫光によるマイクロン買収提案の事情とは / インテルとマイクロンが発表した「3D XPoint」メモリ /「25年ぶりのブレークスルー」 / 3D XPointの正体は… / 新メモリの用途は… /インテルの策略

Vol.86(15/07/30)東芝の傲慢症候群

権力が生み出す病 / 会見でのやりとりも傲慢! / 傲慢だったのはトップだけではない / 半導体産業人協会(SSIS)の傲慢症候群 / 東芝の不正会計の余波 / 無理矢理、委員にさせられたが… / 再びSSISに関わることに / SSISの傲慢性

Vol.85(15/07/16)どうしても微細化を止めたい日経グループ

問題点指摘しても反応無し / 支離滅裂な連載記事 / 記者は、半導体製造の現場をわかっているのか? / 東芝の不適切会計 / あれよあれよと疑惑が拡大 / 「不適切会計」が拡大する東芝の闇 / 私の疑問 / さらなる疑惑 / 転職市場で人気なのは、日立のどの部署?

Vol.84(15/06/25)VLSIシンポジウムに初参加

非常にハイレベル、非常にハード / Technology分野の総括 / 世界半導体市場は今後も成長を続ける / 微細化は今後も続く / 大容量のSTT-MRAMはできそうもない /
「データの見えざる手」矢野氏が招待講演 / 幸せな人の身体はよく動く / 休憩中の活発度が生産性を高める / ハピネスは伝染する / ROIではなくHOIを!

Vol.83(15/06/11)BSフジ「プライムニュース」に出演

脇役に徹するつもりで… / 半導体技術者からみた液晶技術 / 論文を批判した相手と遭遇! / 出版への執念? / なりふり構わぬシャープの奇策 / シャープ転落の予兆 /
「世界の」ではなく、「日本だけの」亀山 / スマホのパネルを巡る熾烈な争い / 日本半導体産業凋落の原因 / 恐竜も、DRAMメーカーも絶滅した / 世界人口から見たパラダイムシフト / 湯之上の提言「ピン」

Vol.82(15/05/28)タレントの時代

売れる商品は「設計情報の質」で決まる / トヨタのタレント「主査」 / 情報視点で労働者を分類する / 半導体技術者の分類 / VLSIシンポジウムの分析と考察 /日本半導体について / 誰が半導体の微細化を牽引しているか? / 技術と営業との確執 / 会社ごっこか? / THE END / ピーター・ティールのベンチャーの条件 / 1勝3敗

Vol.81(15/05/07)東京エレクトロンとアプライドはやっぱり破談

日経の不可解な解説 / 本当に迷惑なのは、セット購入の強要 /どっちにとって得だったか / 破談のインパクト / 本当の危機 / 進み始めた「たまごっち型放射線検出器」の開発 /再び怒鳴り散らす営業部長 / 空中分解

Vol.80(15/04/23)VLSIシンポジウムの記者会見に参加

黒田忠弘・慶大教授からの招待 / VLSIシンポジウムの成り立ち / 材料や装置メーカーの技術者にも扉が開かれるか / IoT、微細化など興味深い講演が盛りだくさん / 日経エレクトロニクスへの反論実行予告 / もう一つの2045年問題 /「2045年問題」はコンピュータだけじゃない / 電子書籍が救世主になるか? / ホリエモンからやり玉にあげられる / やはり売れていない電子書籍 / 営業本部長にはここまで嫌われた / 沖縄時間が流れる工場 / なぜあの時、営業本部長がキレたのか

Vol.79(15/04/09)激励に救われた

VLSIシンポジウムへの招待 / 元気のみなもと / 日経BPの反応 / 事務局にも読者の声を! / 1勝2敗 / 突然怒り出した営業本部長 / カドテルが届かない / カドテル納品作戦

Vol.78(15/03/26)「さらばムーアの法則」に異議あり

日経BPによる微細化のトレンドグラフ / グラフの見せ方で印象が変わる!? / 正しい微細化のトレンドのグラフ / 人類が滅亡するまで半導体の微細化は続く / 島田市への提案 / 島田市教員への放射線研修会 / 島田市六合中学2年生での初めての授業 / 小学5年生への放射線の授業 / 放射線の知識は日本人の必須教養

Vol.77(15/03/12)VLSIシンポジウム論文数と半導体シェアの関係

TechnologyおよびCircuit論文シェアの状況 / 半導体シェアと論文シェアの相関関係 /
Circuit論文における大学の発表比率 / Technology論文における大学の発表比率 / 半導体産業をけん引する人材を育てるには / がれき受け入れで真っ二つになった島田市 / 微量の放射線におびえる人々 / 即席の放射線講習会 / 過剰反応の裏に潜んでいた要因 / 広域ガレキ処理問題は「ミニ原子力村」問題 / どうしたら騒動を鎮圧できるか

Vol.76(15/02/26)袂を分かつ

過去の仕事を否定されたことに腹を立てたのか? / 私の研究は何も役に立たなかったのか? / 正論を貫く覚悟 / 強冷風でうるさい空気清浄機 / 空間線量が変わらない? / もくろみが外れた / 同級生からの相談

Vol.75(15/02/12)2045年問題とムーアの法則

次々と破られる微細化の限界の壁 / ムーアの法則を広義に捉える / 第6のパラダイムは量子コンピュータか? / 映画に登場する人工知能 / カーツワイルが考える2045年後とは / マインド・アップローディングの次は創造神へ / 人工知能は敵か味方か / 水処理メーカーのオルガノとのコンタクト / 発想の原点は「汚れた空気を屋内には入れない」 / 原発被災地でも使える! / エアワッシャの現地テスト

Vol.74(15/01/29)半導体業界誌が絶滅する

月刊誌「Electric Journal」の廃刊 / 講演をきっかけに、執筆依頼 / リーマン・ショックで役員になり損ねた! / ライターとしての一歩を踏み出す / 半導体業界誌の消滅 / ゴールドラッシュの超ビジネスモデル / ブームとなったIoT / 日本のSOCが壊滅した理由 / SOCと同じ轍を踏まないために / 報われなかった第一発見者 / ゴールドラッシュの陰影 / 巨万の富を築いた人の目のつけどころは? / 富豪になれなかったサッターとインテルの共通点 / 成功者のキーワードは「独占」 / 半導体の洗浄を応用した除染装置の開発 /
除染=セシウムの移動 / 半導体の洗浄技術こそ、最強の洗浄 / 二流体ノズルの利用 / 循環式の洗浄装置を考案 / ケルヒャーの十分の一の使用水量で除染が可能に / つかの間の喜びと挫折

Vol.73(15/01/15)IoT(モノのインターネット)とは何か?

洗濯機とグリルの通信に意味はあるのか? / インテルがボタン型のウエアラブル端末を発表 / すでに始まっている未来予測 / 人間は何をするのか? / 交渉前から暗雲立ちこめる / A大学 T先生への親書 (from湯之上) / 破談 / ロジックリサーチとの再出発 / カドテルのノイズ対策

Vol.72(15/12/18)経済産業省の官僚が見た半導体メーカー

エリートから、肩書き無しの人に / 自分をさらしたらブログのPVがアップ / ホームレスと紙一重? / ゴキブリに救われる? / 経済産業省の官僚が見た半導体メーカー / 問題を先送りするムラと、先送りに荷担するお上 / それなら経産省は要らない! / プロトタイプをテスト / カドテルのノイズの問題 / エアジャッジの対抗策

Vol.71(15/12/04)半導体製造装置市場の分析と展望

半導体市場と装置市場の比較 / 前工程市場と後工程市場の比較 / すべての装置市場の推移の分析 / 製造装置市場の展望 / 450mm化のインパクトは無し? / 弁護士連れてやってきた大学発ベンチャー / エアジャッジの思惑とせめてもの要求 / 福岡出張での偶然の出来事 / 湯之上から土屋さんへの依頼

Vol.70(15/11/20)BOOKSCANからのインタビュー

専門のインタビュアーに脱帽 / インタビューで考えさせられたこと / Amazonのリコメンドで買ってしまった『ZERO to ONE』 / 火星への人類移住が究極の目標? / テスラ・モーターズのアプローチ / クレージーなマスクの戦略 / マスクに投資するピーター・ティール / テクノロジーとは何か? / 「0 to 1」は新たなモノサシになる! /『ZERO to ONE』から見たDRAM産業 / テルル化カドミウム(CdTe)の登場 / アイデアを実現するための課題 / 大学発ベンチャーとのコンタクト

Vol.64(14/08/21) 半導体屋向きの放射線検出器

 東日本大震災後、私は子どもでも扱いやすい軽くて小さな放射線検出器の開発を構想していた。いわゆる「ガイガーカンター」は小型化が難しい。「シンチレーションカウンター」感度が高く、小型化も可能だが、低価格化は難しい。ゲルマニウムやシリコンを使う「半導体検出器」も価格が10万円と高価だ。そんな時、「DIS方式」を勧められた。DIS方式の構造はNANDフラッシュメモリに酷似していて、半導体屋が開発するにはもってこいの検出器だった。

Vol.63(14/08/07) 日本が半導体生産能力1位?

 7月30日付の日経産業新聞に掲載されていたSEMIの半導体生産能力予測で、2014年の世界一は日本!しかし、どうにも腑に落ちない。SEMIジャパン代表の「IoT時代に日本の半導体工場が活躍できる可能性が高い」「日本の“枯れた技術”の設備が活用できる」とのコメントが紹介されていたが、そんな無邪気な理屈が通用するのか?選択と集中ができず、次々と半導体工場を外資系企業に売却している日本メーカーが、そう簡単にIotで花開くとは思えない。

Vol.62(14/07/24) サムスンもイノベーションのジレンマに陥ったか?

 サムスン電子の業績に急ブレーキがかかっている。台湾のファブレスメーカー・メディアテックが仕掛ける低価格スマホが中国などを中心に爆発的ヒットとなっており、サムソンの営業利益の7割を占めるスマホ関連事業を直撃した格好だ。かつて韓国の安く大量に作る技術に駆逐された日本のDRAMと同様に、サムスンのGalaxyも高性能故に駆逐されるイノベーションのジレンマに陥ったのではないか。

Vol.61(14/07/10) 微細化を阻むRC信号遅延よりも深刻な問題

 最先端の半導体の微細化はダブルパターニングを2回繰り返すクアドロポールパターニングにより、16nmの量産が始まっている。半導体の微細化はまだまだ続き、いずれ5nmまで行けそうな気配。しかし、微細化が進むと問題になるのがRC信号遅延だが、寄生容量(C)はある一定値以下にできないし、銅よりも抵抗(R)が低い材料が見当たらず、解決策が見つからない。ところが、今、RC遅延よりもさらに深刻な別の信号遅延が問題となってきているのだ。

Vol.60(14/06/26) 技術が飽和するレイトマジョリティ期を狙う

 格安スマホ用のプロセッサで大躍進中のメディアテックは、主戦場の中国では米クアルコムを抜いてシェアトップに立った。 メディアテックの元社員から聞いた同社の戦略は非常にユニークだ。リスクを冒さず、開発費を抑えるためにわざと市場の遅れて参入する。「新しいもの好き」な人たちにウケることは最初から狙わず、技術が飽和し開発費が抑制できるレイトマジョリティ期に市場参入するという。

Vol.59(14/06/12) 微細化が止まってもほとんどの人に影響はない

 微細化はいつまで続くのか? ―半導体業界の永遠のテーマでありながら、正確に答えるのが難しい質問だが、スローダウンしながらも、より細かなステップを刻みながら、微細化は人類が滅亡するまで続くのかもしれない。ただ、どんなに微細化が進んでも、旧世代の半導体は延々と製造され続けていくわけで、仮に、微細化が止まったところで地球上70億人のほとんどの人には影響は出ないのだ。

Vol.39(13/08/20) 白色LEDの未来には血みどろの価格競争が…

 長寿命電球として一般家庭に普及しつつある白色LED電球には、青色LEDが使われている。つまり私たちは、間接的に、日亜化学との特許訴訟で一躍有名になった中村修二氏の発明の恩恵に預かっているわけだ。メルマガ読者のSさんに解説してもらったところ、白色LEDの発光効率の進歩は2020年頃に限界を迎えるらしい。その先に待っているのは、血みどろの価格競争。韓国勢の厳しい追い上げに、日本企業の勝ち目は無いのか?

Vol.38(13/07/25) 日本の生きる道は化学にあり?

「日本企業は何で食っていくのか」(伊丹敬之著 日経プレミアシリーズ)は、「電気や半導体の産業科学が物理学であることが、凋落の本質的な理由ではないか」と論じた上で、「これからの日本が生きる道は化学にある」と論じている。半導体製造装置の中で日本が優位を保っているのは、液体材料を使う分野であるということと相通ずるものがある。標準化が困難で、ノウハウの蓄積に時間がかかり、複雑な暗黙知が求められる分野が日本の生きる道だ。

Vol.37(13/07/11) 「リコー×任天堂」が日本初のファブレスを生んだ

ファブレスメーカー・メガチップス創業者で会長の進藤晶弘氏にインタビューした。進藤氏は三菱電機に就職したが、希望の部署に配属されず、窓際、出向など辛酸をなめた後に、半導体内製化を目指したリコーに第1号の技術者として転職を果たした。社内からも社外からも受注できずに苦しんでいた時、家庭用ゲーム機を開発中の任天堂と運命の出会いを果たす。「日本初のファブレス誕生の陰に、実は、ファミコンがあった」という興味深い歴史物語。

Vol.36(13/06/27) 報奨金で揉めるぐらいのスーパー特許を!

政府は6月7日の閣議決定で、企業の技術者の職務発明について「出願時から企業が保有する」「帰属や対価について従業員と企業の事前の契約で決める」かのいずれかにするよう求めた。見直しの意図は、青色LEDの発明をめぐる日亜化学と中村修二氏の裁判のような事態を回避し、企業の経営リスクを軽減することだ。しかし、報奨金で揉めるくらいのスーパー特許が時々生み出される土壌がある方が、企業の競争力は間違いなく向上すると思うのだが…。

Vol.35(13/06/13) 4年半で3775万円の研究費を獲得

2003年10月に同志社大学に赴任したものの、私をスカウトした教授の研究室を破門され、大学の研究費を使うことを禁じられた。しかし、幸いにして私は外部資金の獲得能力が高く村田学術振興財団、NEDOなどから4年半で総額3775万円の研究費を獲得した。すると、私を波紋した教授が和解案を申し入れてきたり、論文の共著者にするようにすり寄ってくる教授がいた。恐ろしき、カネの力。もちろん、私は、どちらもお断り申し上げた。

Vol.34(13/05/30) もしオッテリーニが判断ミスをしなければ…

米オピニオン誌The Atlanticがインテルの5代目CEOを退任したポール・オッテリーニにインタビューした。それによると、オッテリーニは、アップルからの初代iPhone用のプロセッサの生産委託を断るという痛恨のミスジャッジをしていた。因みに、インテルの代わりに受託したのはサムスン。歴史に「もし」はないけれど、インテルがアップルの依頼を引き受けていたら…インテルは苦境にあえぐことはなく、逆にサムスンの躍進もなかったかもしれない。一つの判断がこれほど大きなインパクトを与えるとは!

Vol.33(13/05/19)  目的がないのに予算がつく国家プロジェクト

日本半導体産業の復権を目指した大規模な国家プロジェクト「あすか」。2000-05年の第一期に総予算840億円を投じ、さらに、第二期の2006年-10年に延長されたのだが…。二期目突入の一週間前に、プレスリリースの起案書を見せてもらい、パラパラとページをめくっていくと、なんと「目的」のページが空白!予算は下りたが、目的がない!?国家プロジェクトとは一体何なのか?

Vol.32(13/04/25) 利益率が低いままでは生き残れない

まともなDRAMメーカーの中で、ArF液浸露光装置の導入が最も早かったのはサムスン電子だった。その理由は、メモリーメーカーの中で、最も利益率が高く、豊富な投資資金があり、経営幹部の決断力が極めて早いからだ。かたや、日本半導体メーカーの利益率は悲しいほど低い。利益率が低いから、最先端投資ができず、微細化ができないという負のスパイラルに陥っている。利益率問題を解決できない限り、日本半導体が生き残ることは難しい。

Vol.31(13/04/11) 超個人主義・中国の半導体業界事情

世界の工場と呼ばれる中国だが、なぜか半導体の自給率は低い。その理由は、超・個人主義で家族と少数の親友しか信用しない中国人の気質が100人規模のチームワークが必要な半導体製造には向かないということなのかもしれない。その一方で、海外留学・就業経験者(リターニー)が起業した活力ある中国のファブレスが注目を集めている。協調が求められる製造と違い、「設計」は少人数のタレントで勝負できる分野。中国のファブレスから目が離せない。

Vol.30(13/03/28)  なぜニコンとキヤノンは敗北したのか

 1980~90年代の世界の露光装置市場はニコンとキヤノンの独壇場だった。ところが90年代半ばに出現した蘭ASMLが急成長し、現在は世界シェア80%を誇る。日本メーカーとASMLの最大の違いは「機差の大小」にある。単体の装置ごとのスループットは日本メーカーの方が優れていても、機差が一定のスペックに収まったASMLの装置を使えば工場全体のスループットはニコンやキヤノンよりも倍増する。ここに日本メーカー敗北の原因がある。

Vol.29(13/03/14) 水の分離圧を洗浄技術に活かせないか?

 水中でピッタリと合わせた2枚のガラスを引きはがそうとする時にかかる「分離圧」は、15℃、30℃、45℃、60℃と、なぜか15℃毎に大きなピークがある。人間は体温が30℃を切ると凍死の危険にさられるなど、4つの温度は生物の生死にも決定的な影響を与える。この不思議な温度を半導体の洗浄技術に活かし、洗浄温度をコントロールすれば、パーティクル除去率を飛躍的に向上できるのではないか?

Vol.028(13/02/28発行) メモリ分野こそ日本半導体の強み

 産総研で開発中のスピントルクトラストファー磁気メモリの量産が実現すれば…スマホやタブレットの消費電力を劇的に低減し、驚くほどに電池の保ちが良くなるはずだ。日本半導体はメモリ分野で強みを発揮してきた。新たな磁気メモリ開発のため、新メモリ・ファンドリーを創設すべきではないか?死に損ないの企業救済よりも、次世代の国富を生み出すことに重点を置いた政策を打ち出すべきだ。

Vol.027 (13/02/14発行)

 ソフトバンク関係者との会食で、日本のSOCメーカーの今後の行方について問われた。SOCで最も付加価値が高いのは最上流のシステム設計だが、日本のメーカーはこの部分は不得手だ。収益力もなく、飽きもせずに経営統合を繰り返しているが…このままでは日本のSOCは淘汰されるしかないだろう。もしも起死回生の挽回を狙うのであれば…かつてAppleが実施したM&Aが参考になる。

Vol.026 (2013/01/24発行)

 過日、モンゴルを訪問した知人から聞いた話。サムスンの社長がモンゴルの新しい金と銅の開発現場を視察、日本円で数十億円の資金協力を約束した見返りとして、採掘した金の一部を購入する権利を手にしたそうだ。
 日経新聞1月18日付のアジアIT企業の時価総額ランキングによれば、サムスンが圧倒的1位で、NEC、東芝、ソニー、バナソニックは10位圏外。日本が我が世の春を謳歌していた20年前とは隔世の感がある。はたして、今の日本の電機・半導体メーカーに社長自らモンゴルに交渉に乗り込もうという気概のある人物はいないのか?

Vol.025(2013/01/10発行)

 日経新聞12月30日付にアマゾンにIT化の波が押し寄せているという記事が掲載されていた。ブラジル奥地、生徒数20人の小学校に配備されたパソコンを使い、子どもたちが目を輝かせて勉強しているそうだ。
 年末に新潟県・長岡市で講演をした際に、クリス・アンダーソンの著書「MAKERS」を参考に中小企業がビジネスを拡大する方法を論じた。しかし、会場からはほとんど反応がなく、ぽかんとした表情ばかり。懇親会で名刺交換すると、webサイトも持たない会社が多いようだった。これほど通信環境が整っている日本で、なぜ、それを活用しようとしないのだろう?

Vol.024(2012/12/20発行)

 半導体製造の中でも「リソグラフィ」と「ドライエッチング」は天と地ほどの差がある。サイエンティフィックでエレガントなリソに対して、ドライエッチはシミュレーション不能で、ひたすら実験の世界。不良が発生すると、大抵はドライエッチングが疑われる。実験と不良対策に追われ、研究や論文に時間を割くことが難しいので、ドライエッチング業界には学位取得者が驚くほど少ないのだ。 とはいえ、ドライエッチングも悪いことばかりではない…。

Vol.023(2012/12/06発行)

 インテルの5代目CEOポール・オッテリーニ氏は、史上最大の難題を残したまま2013年5月に退任する。スマホの爆発的な普及で、インテルの基幹事業であるPC用プロセッサの売上高は鈍化し、今後、マイナス成長は避けられないだろう。どんなに頑張っても、低消費電力を売り物に急成長しているARM系プロセッサには簡単に追いつけそうにない。
 しかし、インテルの危機はスマホ普及よりも遥かに遡った2000年前後から潜在していたのだ。

Vol.022 (12/11/22発行) 転職は茨の道を歩むが如し?

エルピーダ、半導体先端テクノロジーズへの出向を経て、私は日立を退職した。しかし、転職先探しに苦労して退職金が積み増される希望退職制度は利用できず。転職先の半導体エネルギー研究所では社長を怒鳴りつけて半年で事実上のクビになった。次の転職の際には、工学博士の学位を持っていても、人材会社からは派遣やオペレーターの仕事しか紹介してもらえなかった。
今年、半導体・電機業界の大規模リストラで転職市場のタイト化は必至。転職する皆さんは、コネと運を最大限に活用すべだ。

Vol.21 (12/11/01発行) アルミニウムから銅配線への転換

半導体の配線材料には長らくアルミニウムが使われてきたが、微細化に対応する新材料への転換が必要となった。97年にIBMがドライエッチングとは異なるダマシン法で製造した銅配線プロセッサを出荷するとの報道があり、業界全体が雪崩を打って銅シフト。しかし、加工の過程で銅が腐食するなど問題続出で、実際にPCなどに搭載されるようになったのは99~00年頃だった。
今思えば、97年時点ではIBMも量産技術を確立していなかったのではないか。報道に踊らされ、業界全体が銅フィーバーに湧いた出来事だった。

Vol.020 (12/10/14発行) 落ち目のインテルが生き残るための秘策

インテルが不振にあえいでいる。スマホ、タブレットの爆発的ヒットに乗り遅れた上に、独壇場だったWindowsの牙城もARMに切り崩された。とはいえ、インテルには圧倒的なプロセス技術と製造能力がある。ファンドリーとして出直し、ARM陣営のプロセッサを受託生産すれば、早くて、電池長持ち、機能満載のプロセッサが完成するはず。消費者大歓迎だし、ARMとwin-winの関係を築ける秘策だと思うのだが、いかがだろうか?

Vol.019 (12/10/04発行) 官民連合は「白馬の騎士」か?

経営再建中のルネサスエレクトロニクスをめぐり米ファンドKKRと産業革新機構やトヨタ、パナソニックなどの官民連合が買収合戦を展開している。国内勢が名乗りを上げたのは「価値ある商品を安いまま」「不採算事業も耐えて続けてくれ」というご都合主義から。残念ながら「白馬の騎士」ではないのだ。

Vol.018 (12/09/20発行) 新メモリ開発のためのコンソーシアムを!

日本半導体の歴史を振り返ると、大きな成功を収めたのは80年代のDRAMと、現在孤軍奮闘中の東芝NANDフラッシュの2つ。日の丸半導体復活のためには、得意分野のメモリに集中するしかない。そのために、官民協力のコンソーシアを作り、新材料を心おきなく導入できるクリーンルームの整備を求めたい。

Vol.017 (12/09/06発行) アップルVSサムスンの訴訟で得したのは誰?

心の中では「サムスンがパクッている」と確信しているので、判決には興味はない。しかし、アップルがDRAMの調達先をサムスンからエルピーダやシャープに変更したのは干天の慈雨。日本企業は目の前のチャンスを抜け目なく掴んでほしい。FOI営業マンにまんまと装置開発に協力されられた話もたっぷり。

Vol.016 (12/08/16発行) 一生ソニー製品は使わないと誓った出来事

転職活動中、ソニーからPtエッチング技術者として熱烈なスカウトを受けた。面接官の高飛車な態度や、年俸が下がることが腑に落ちず、就職は断ったのだが…なぜか、内定通知を送りつけ、マンション管理人にまで転職話を漏らされた。これは、まだ「世界のソニー」として君臨していた頃のエピソード。

Vol.015 (12/08/02発行) 転職活動中にビジネスアイデアを盗まれた!

Ptエッチングに成功し、学会に名が知れ渡っても、会社は正当な評価をしてくれない。そこで、転職活動をスタートしたが、最初に接触してきた装置メーカーの常務との面接で話したアイデアをまんまと盗また!転職を断った数週間後、私が話した通りに外資系企業と提携を結んでいたことにビックリ…

Vol.014 (12/07/19発行)人生の転機となった怒濤の特許出願、論文執筆

上司の壁・技術の壁を克服して、難関のプラチナエッチングに成功した後、怒濤の勢いで特許を出願し、学会発表、論文発表を重ねた。技術者は勇気と覚悟を持って足跡を残さなければならない。製品に自分の名前が刻まれることはない。今思えば、あの時、論文を書いたことが、人生の転機になった。

Vol.013 (12/07/05発行)プラチナエッチングを邪魔した「上司の壁」

武蔵工場にはプラチナエッチング用の装置がなく、東京エレクトロンのデモセンターで試作することになった。移動時間わずか20-30分のデモセンター通いのために「出張稟議書」を毎日、提出しなければならいのだが、直属の上司が稟議書にハンコを押してくれない!技術の前に「上司の壁」が立ちはだかった。

臨時増刊号(12/06/22発行)ルネサスについての考察

ルネサスエレクトロニクスは、母体3社と主要取引銀行4行から総額1000億円の支援を受けることになった。しかし、それは一時的な延命措置に過ぎないのではないか。ルネサスに本当に必要なことは何か―考えてみた。

Vol.012 (12/06/21発行) 赤トレーナーが禍い?量産工場への不本意な異動

日立の中でも「エリート」と目される中央研究所に勤務していた湯之上だが…真っ赤なトレーナーで新任部長に挨拶に行ったことが不興を買ったのか、半導体量産工場に左遷された。そこで難度の高いプラチナエッチングに取り組むことになった。  

Vol.011 (12/06/07発行) エルピーダ出入り禁止、調査論文は幻に…

2回目の調査結果報告に対するエルピーダの反応は冷淡だった。しかも、広報担当の取締役Mの意向が働き、大成功を収めた初回の調査を論文にすることも、3回目の調査を行うことも拒否され、エルピーダ出入り禁止となった。「ゆでガエル」となっていたエルピーダは、倒産を回避するチャンスをいくつも逃し、ついに2012年2月、会社更生法を申請した。

Vol.010 (12/05/24発行) 追い出されたエルピーダ全社員の前で講演会

NEC組とのバトルの末に2001年3月にエルピーダを去った湯之上が、2004年3月、エルピーダ全社員を前にして講演を行った。技術者へのインタビューをもとに、日立組とNEC組が能力を尊重し、補完しあうことで合弁を成功させるべきだと説いた。果たして、湯之上の思いは社員に伝わったのか?
そして、その後、第2回目のエルピーダ調査を実施、三菱電機からの出向者がエルピーダの業績のV字回復にいかなる役割を果たしたか明らかにした。

Vol.009 (12/05/10発行) 湯之上がエルピーダ技術者にインタビューした

2004年1月、湯之上は経営学の研究者としてエルピーダの技術者12人にインタビューを行った。坂本幸雄社長の就任以降、設備投資が再開され、DRAM生産が軌道に乗り、業績はV字回復。技術者は自信を取り戻しつつあった。ところが、その一方で「エルピーダの技術力は低下している」という声が相次いだ。坂本社長は、その調査結果を、敢えて、全社員の前でプレゼンテーションするように湯之上に依頼した。

Vol.008 (12/04/19発行) 理系人間が42歳にして文系に転身!?

湯之上は日立から再三の退職勧告を受け、日本半導体エネルギー研究所に転職。しかし、その会社からも退職を申し渡され、2003年4月1日、失業者となった。ハローワーク?通いの悲哀と不安を味わった湯之上を救ったのは、仕事をしながら3年がかりで獲得した「工学博士」の学位と「人の縁」だった。
物心ついた時から理系一筋で生きてきた湯之上は、42歳にして、経営学の研究者としての一歩を踏み出した。研究対象は、もちろん、半導体業界!

Vol.007 (12/04/05発行) 半年以上かかった装置選定のトホホな顛末

広島の最新鋭工場に導入する12インチ用ドライエッチング装置の選定をめぐってエルピーダ社内は紛糾。現場レベルではもちろんのこと、部長・本部長レベルでも、役員クラスでも結論が出せない。鶴の一声を発したのは…。
エルピーダ破綻に関する考察を<再び長い前書き>として加筆。崖っぷちに追い詰められていたはずのエルピーダ社員たちの「極楽とんぼ」ぶりを振り返った。

Vol.006 (12/03/15発行) リーダー降格、窓際族の悲哀

ゲートエッチングの装置導入をめぐり、湯之上とNECのN氏の対立が一触即発の状態に。その後、N氏はエルピーダ出向となり、ドライエッチングのリーダーは湯之上からN氏に交代。湯之上は人生で初めて「窓際族」の悲哀を味わう。
エルピーダ破綻に関連して<かなり長い前書き>を加筆。収益体質の改善の取り組みが遅すぎたことがエルピーダを破綻に追い込んだことを改めて指摘するとともに、何がサムスンとエルピーダの明暗を分けたのか具体的な事例をあげて解説した。

Vol.005 (12/03/01発行) NEC組と日立組が戦争状態に突入

エルピーダ内部では、それぞれに「我こそは世界一」と思い込んでいた日立とNECが激しく対立、あらゆる技術部門で戦争状態となった。両社の強みを持ち寄り「良い所どり」をするなどほど遠い。ドライエッチング分野では、湯之上と、NECのN氏の間に対立の予兆が…。
2月27日にエルピーダが会社更生法を申請したことを受けて、通常のメルマガの冒頭部分に<<緊急前書き>>を加筆。「円高、震災、タイ洪水は破綻の引き金に過ぎない」とし、収益性を改善しないまま放置したことが最大の原因と分析した。

Vol.004 (12/02/16発行) 社内会議で社長にケンカをうる?

DRAMビジネスにおいてはシェアの確保が重要だ。しかし、エルピーダの新工場の建設計画は資金難で停滞、当初、利用する予定だった日立シンガポール工場での生産は突然、中止された。
湯之上は、社内会議の席上で、社長に「エルピーダの成功の定義は何なのか? 上場したら、全財産をはたいて株を買う覚悟があるのか?」と質問をぶつけた。

Vol.003 (12/02/02発行) NECと日立の「良い所どり」のはずが…

そもそも、なぜエルピーダは工数計算に基づかない無茶な開発計画をぶち上げたのか?生産技術に優れたNECと、要素技術に強い日立は、両社の長所を持ち寄った「良い所どり」の経営を目指すはずだったが…「我こそがナンバーワン」という双方のプライドがあちこちでぶつかり合い、シナジーを発揮するどころではなかった。

Vol.002(12/01/19発行)  出向2カ月目にして辞表を書く

エルピーダの最初のDRAM開発計画はどう考えても実現不可能なものだった。エッチングのリーダーである湯之上は部下の戦力分析と工数計算をしたところ、全ての担当者が24時間働いてもこなしきれないことが判明。湯之上は出向2カ月目にして最初の辞表を書いた。

Vol.001(12/01/05発行) プロローグ/実現不可能な開発会議

「日本半導体最後の砦」のはずだったエルピーダ。しかし、設立当初から日立組とNEC組は激しく対立、双方の主張に折り合いが付かず、0.13μmDRAMの開発で「日立タイプ」「NECタイプ」の2種類ができるというなんともお粗末なスタートを切った。設立初期の開発会議の生々しい模様を再現!

湯之上隆

 1961年生まれ。静岡県出身。1987年に京都大学大学院(原子核工学専攻)を修了後、日立製作所入社。以後16年に渡り、中央研究所、半導体事業部、エルピーダメモリ(出向)、半導体先端テクノロジーズ(出向)にて、半導体の微細加工技術の開発に従事。2000年に京都大学より工学博士取得。

 現在、微細加工研究所の所長として、半導体や電機産業のコンサルタント及びジャーナリストに従事してる。著書に『日本「半導体」敗戦』(光文社)、『「電機・半導体」大崩壊の教訓』(日本文芸社)、『日本型モノづくりの敗北 零戦・半導体・テレビ』(文春新書)。


湯之上隆のウェブサイト:http://yunogami.net/

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