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佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」

佐藤優

Gbiz電書

現代ビジネス
 
1,080 
(税抜 1,000 )
第2と第4の水曜日

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 国際社会のゲームのルールが帝国主義傾向を強めている。もっとも21世紀の新・帝国主義は、19世紀から20世紀前半の古典的な帝国主義国のように植民地獲得を求めることもなければ、主要国間の全面戦争も起きない。しかし、自国の生き残りのために外部から搾取と収奪を強めるという帝国主義の本質は、21世紀の新帝国主義においても同じである。尖閣諸島問題をめぐる中国の攻勢や米国の対応、ギリシア危機に対するEU(欧州連合)の対処も、新・帝国主義という補助線を引けば、よく見えるようになる。

 帝国主義的傾向が強まると、経済に与える政治の影響が決定的に重要になる。また、民族や宗教など、日本人があまり得意としない要因が、これまでにも増して政治と経済にとって大きな制約要因となる。これらの制約要因が、可視化が難しいカントリーリスクをつくりだしている。こういう事情の変化を反映してか、最近、経済関係者からロシア、中央アジア、中東、さらに沖縄と中国の関係などについて、筆者に話を聞きたいとか、講演してほしいという依頼が増えている。時間的な制約があるために、その依頼のほとんどを断っているというのが実態だ。

 筆者は、現在、月平均1200枚程度の原稿を書いている(8月は59本、9月は55本、10月は62本の新聞・雑誌原稿を書いた)。このメルマガでは、他の原稿と異なる切り口で発信したい。インテリジェンスの世界には、「分析メモ」と呼ばれるレポートがある。調書ほど長くはない。A4判の用紙に1~2枚にワンテーマの情勢分析を記す。情報源は、盗み出してきた機微に触れる内部情報もあれば、新聞・雑誌、政府の公式発表のような公開情報のこともある。公開情報であっても、熟練したインテリジェンス専門家が解説を加えれば、そこから隠れた真実を読み解くことができる。外務省で主任分析官をつとめていた頃に、筆者もそのような「分析メモ」を作成し、その内、週2~3通は首相官邸に届けていた。現在も筆者のところには、ロシアやイスラエルなどから機微にふれる情報が入ってくる。これらの情報を、ビジネスに関心を持つ人を念頭において「分析メモ」で読者にお届けしたい。

 このメルマガでは、「読書ノート」もお届けしたい。軍事情報を除けば、インテリジェンス機関が扱う秘密情報の95~98パーセントは公開情報の中にあると言われている。筆者の経験でもその通りだ。あふれ出る公開情報の中から、真に必要な情報を探り当てる(ロシア語でインテリジェンスを「ラズベトカ(разведка)」というが、これは「探り当てる」という意味でもある)ためには、読書が基本になる。そのノウハウについても読者にお伝えしたい。

佐藤優(作家・元外務省主任分析官)

待望のメルマガ、ついにスタート!

リスクを読み解けばビジネスは変わる

リスクがわかればビジネスがわかる

佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」

 メルマガへの参入が最も期待されていた作家・佐藤優氏が、満を持して「現代ビジネス」に登場します。

 日本を取り巻く国際環境はかつてないほど複雑さを増し、先が読めなくなっています。中国、韓国、北朝鮮はもとより、経済危機に喘ぐヨーロッパ、動乱の地・中東、さらには唯一の超大国アメリカとの関係も、常にリスクと隣り合わせです。しかし、それはすなわち、リスクを正しく理解し、情報を有効に活用できれば、他に先駆けて大きなチャンスをつかむことができることを意味します。ビジネスの種、新しい挑戦のヒントは、目の前を流れている情報の中に埋もれているのです。

 外務省主任分析官を務めた「インテリジェンスの専門家」佐藤氏はこの新しいメルマガで、各国の「友人」たちからもたらされるディープな情報と、プロだからこそ読み取れる行間のシグナルをもとに、既存の媒体では決して読めない的確で深みのある分析を展開する予定です。ビジネスに、投資に、そして資産運用に役立つ「リスク解析」にご期待下さい。配信は月2回ですが、国際情勢や政治状況の変化に応じて、随時、号外を配信する予定です。

 また、このメルマガでは「読書の達人」でもある佐藤氏が、いま読むべき本、知識を蓄えるための本、知能を鍛えるための本を紹介し、その読み方指南も併せてお届けします。月平均300冊を読破する佐藤氏の「読書ノート」は必見です。

 さらに、毎回、佐藤氏が読者からの質問にも答えます。カントリーリスクについて、政治の見通しについて、あるいは話題のベストセラーや事件・スキャンダルに関してなど、読者からの質問・疑問を募集します。独自の視点からの回答をお楽しみに。

佐藤優

1960年生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年に同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本大使館勤務などを経て、本省国際情報局分析第一課に配属。主任分析官として対ロシア外交の分野で活躍した。2005年に著した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』で鮮烈なデビューを飾り、翌2006年の『自壊する帝国』で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞。その後も『獄中記』『外務省に告ぐ』『人間の叡智』『読書の技法』など数々のベストセラーを世に送り出している。来年1月には、沖縄返還時の日米密約に関する作品『帝国の崩壊』(講談社)を発表する予定。

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